プレティーンのパワーハウス
大きな夢を実現するのに使用するテクノロジーの限界と同じだけの大きな夢を持つ、インスピレーションに富んだ若い発明家をご紹介します。
Femi Owolade-Coombes氏に会う
Femi氏(別名:HackerFemo)は、イギリスのキャットフォード出身の若きデジタルクリエイターで、プログラミングへの情熱を世界中に広めています。12歳にして、すでにレガシー賞とポイント・オブ・ライト賞を受賞している彼の活躍は、まさに始まったばかりです。
7歳のときにトゥレット症候群と診断されたFemi氏は、プログラミングとテクノロジーに対する情熱を活かして、自分と同じような人々がそれらをより利用しやすいものにする取り組みを始め、その過程で真のコミュニティ感覚を醸成し、この病気を人生の真にポジティブな面に変えました。
「私たちは『サウス・ロンドン・ラズベリー・ジャム』というイベントを企画しました。これは、私と同じようなトゥレット症候群の人や、その他の自閉症の人が、自分たちに優しい環境でプログラミングを学べるイベントです。参加した人が圧倒されることもなく、ただ座って楽しみ、最終的には私と同じように楽しめるのです」
ここから、Femi氏はその才能と尽きることのない情熱をバングラデシュに持ち込み、そこで220人のバングラデシュの若者を対象に17回のワークショップを開催し、自分と同じような若い世代のプログラマーに刺激を与え、成長を促しました。
小さなテクノロジーで大きなことを成し遂げる
Femi氏のテクノロジーへの情熱はBBC micro:bitから始まりました。この小型ながらも強力なコンピューターは、英国全土の100万人以上の学童に提供され、デジタルテクノロジーで創造性を発揮することを奨励し、どこからでもmicro:bitをプログラミング、カスタマイズ、制御できるようにしました。
Micro:bitは、スクロールする単語のLEDディスプレイの作成やmicro:bit間の通信から、モーション検出、コンパス、セキュリティライトや自動給水植物をプログラムできるセンサーまで、単純なものから複雑なものまで幅広い機能を提供します。Femi氏は一緒に働く若いプログラマーたちにもこの技術を見せてきましたが、これはまさに、現在利用可能なテクノロジーの中で最もカスタマイズ性に優れたものの1つです。
「このテクノロジーがなければ、私がこれまでに成し遂げた素晴らしいことはすべて実現できなかったでしょう」