概要

AI搭載のための組み込みセキュリティ

自動車の自動化が進み、ネットワークに接続された、ソフトウェア定義型自動車が増加する中で、AIのアプリケーションが新たな機能を促進し、同時に新たなセキュリティ上の課題が生まれています。Armの車載CSSソリューションは、組み込みの多層保護を提供し、AIを活用したワークロードを安全に保ち、次世代E/EアーキテクチャにおけるASIL Bの機能安全を目指しています。拡大を続ける攻撃対象領域の保護を目的として、これらのソリューションはパートナーによるインテリジェントモビリティのセキュアな拡張を支援します。


  • UNECE R155基準を満たすためにISO 21434準拠を対象としたArm Zena CSS
  • Armv9アーキテクチャにより裏打ちされた多層防御セキュリティアーキテクチャ
  • セキュアなルート・オブ・トラスト(信頼の起点)としてのランタイムセキュリティエンジン(RSE)
  • 統合された高性能な暗号エンジン
  • 高度な暗号拡張機能を備えたCortex-A720AE CPU
  • OTAでのセキュアブートとファームウェア更新のロールバック防止機能
  • 暗号化キーとライフサイクル管理
  • ソフトウェアの構成証明とセンサーの認証、通信

特長とメリット

セキュアなプラットフォーム

高性能な暗号エンジンをArmv9の防御セキュリティと組み合わせたArmのRSE(別名HSM)は、Arm Zena CSSを組み込んだセキュアな総合ソリューションを提供します。

高度なアーキテクチャ機能

CSSアーキテクチャはセキュア・バイ・デザインのアプローチで設計されており、ルート・オブ・トラスト(信頼の起点)、Armv9アーキテクチャの防御機能と、セキュリティ運用のための高性能な暗号拡張機能とSVE2を組み込んでいます。

安全でセキュアな運用

このプラットフォームは、セキュアなAIコンピュートのための分離(TEE)、安全なセキュアブートフローで分離されたセキュリティ実行環境を提供するために構築されており、ロールバック防止付きのファームウェアOTA、鍵管理、車載SoCのライフサイクルマネージャーを実現できます。

簡素化されたソフトウェア開発

Arm Zena CSSソリューションは、TF-MおよびTF-Aリファレンスファームウェア、包括的なPSA API、詳細な開発者向けドキュメント、RSE仮想プロトタイプ環境を通じて簡素化を実現します。これらのツールにより、オートモーティブパートナーは、セキュアなソフトウェア統合、妥当性確認、市場投入までの時間を加速させることができます。

Zena CSS Security Diagram
製品仕様

Arm Zena CSS Securityの製品仕様

ArmのCSSセキュリティアーキテクチャは、多層防御を使用してサイドチャネル攻撃から保護し、Cortex-M55を基盤として構築された高性能なルート・オブ・トラスト(信頼の起点)(RSE)、TrustZone、暗号エンジンを採用しています。セキュリティのコンセプトはASIL Bアプリケーションを対象としており、セキュアブート、OTAアップデート、鍵管理、デバッグ認証を実現できます。

The Arm Zena CSSリファレンスファームウェアは、RSEさらにはOpenSSLでのシームレスな暗号運用のためのPSA APIとTF-Mを統合、暗号付きのA720AEにおけるTF-Aのサポートで、高性能な暗号運用を可能にします。

コンピュートサブシステム

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Arm Zena CSS

Arm Zena CSS

Arm Zena CSSは、Armで高性能な車載用SoCを構築するための最速の手段です。トップクラスの電力効率と機能安全、サイバーセキュリティソリューションを実現し、市場投入までの時間を短縮します。 

Arm Zena CSS Safety

Arm Zena CSS Safety

自動車の設計には、フェイルセーフの運用を確約するために高い安全度水準が要求されます。Arm Zena CSSの安全性は、ASIL Dの診断機能とシステマティック機能を備え、信頼できる完全度の高いコンポーネントとして動作し、障害のモニタリングとシステムの制御を実行します。

ユースケース
イノベーションとアイデアが実現する場所

AIワークロードは次世代SDVで拡大しており、人々が自動車と相互作用する方法を再定義しています。Arm Zena CSS は、最新のアーキテクチャ機能と電力効率に優れたヘテロジニアスな幅広い処理要素を提供し、新しい自動車のアプリケーション向けにAI機能を強化する支援をします。

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