精度モデルですぐに実行
最大数百MHzで動作できるFixed Virtual Platform(FVP)は、Arm Fast Modelsで構築できる一般的なシステム構成の機能的精度を維持し、事前構成済みでシミュレーションできます。主要コンポーネントをすべて含んでいるため、ハードウェアが利用できるようになる前でもソフトウェアの大部分を開発できます。
特長とメリット
Fixed Virtual Platformは、物理的なターゲットがなくても、Arm用のベアメタルソフトウェアやOSにホストされたソフトウェアを開発でき、非常に便利です。プロセッサー、メモリ、その他のペリフェラルがFVP内でモデル化されているため、プログラマの視点からArm IPの動作を把握できます。
Fixed Virtual Platformは、ハードウェアが利用できるようになってからしかソフトウェア設計を開始できないというボトルネックを取り除きます。Fixed Virtual Platformがあれば、ソフトウェア設計チームは可能な限り早い段階で最新のArm IPのプログラムを開始できるので、ソフトウェア開発サイクルを短縮できます。
インターフェイスをスクリプト作成するとArm FVPを簡単に自動化でき、継続的な統合や検証ファームでの利用に最適です。「仮想プロトタイプは、実際のハードウェアに比べて拡張やメンテナンスが簡単です。」から「仮想プロトタイピングは、ハードウェアを使用するよりも拡張やメンテナンスが容易です。」へ
Irisデバッグインターフェイスで、多くのデバッグベンダがサポートしているFVPへの仮想接続が可能です。このインターフェイスでは、ハードウェアターゲットとソフトウェアターゲットでデバッグツールを変更しなくても、同じ操作でデバッグできます。
システムのCPUインスタンス数を、x1、x2、x4に設定できます。
FVPの中には、AndroidやLinux OSなど、互換性がありすぐに実行できるソフトウェアスタックを含むものがあります。また、一部のFVPは、ドキュメント、仮想プラットフォーム、リファレンスソフトウェアスタックを含むArmの成果物である、Armリファレンスデザインの一環となっています。
製品仕様
実際のハードウェアに匹敵する速度で実行できるFixed Virtual Platformは、プロセッサー、メモリー、ペリフェラルを含むArmシステムの完全なシミュレーションです。「プログラマビュー」に基づいており、ソフトウェアを構築・テストするための包括的なモデルを提供します。
詳細について開発者向けの関連情報を入手してください。
ソフトウェア開発の加速化
ハードウェアが利用できるようになる前でも、最新のArmベースデバイスでソフトウェアの開発を開始できます。シリコンが利用できるようになる前でも、最新のArm CPUとシステムIPの検査を開始できます。
その他のArm開発ツールおよびソフトウェア
Arm Virtual Hardware
Arm Virtual Hardwareは、普及型の開発キット、Armベースのプロセッサー、システムをクラウド内で仮想化することで、ソフトウェア開発を加速させ、開発者はハードウェアがなくても、ソフトウェアを構築し、テストすることができます。
Fast Models
Fast Modelsは、ターゲットハードウェア上で実行されるソフトウェアをシミュレーションするArm IPの正確かつ柔軟なモデルです。プロファイリング、デバッグ、トレースなど、シミュレーションの完全なコントロールが可能です。
Arm Development Studio
Armコンパイラ、デバッガー、IDE、性能解析ツール、モデル、ミドルウェアなど、あらゆるArmベースのシステムに対応する、エンドツーエンドのソフトウェア開発環境です。