Cortex-Mシステムの組み込み機械学習推論
microNPUと呼ばれる新しいクラスの機械学習(ML)プロセッサーは、面積に制約がある組み込みデバイスやIoTデバイスでML推論を加速させる特別設計が施されています。Ethos-U55をAI対応のCortex-M55プロセッサーと組み合わせると、既存のCortex-Mベースのシステムに比べてML性能が480倍向上します。
特長とメリット
複数の構成が可能なため、設計者は、幅広いAIアプリケーションを対象に性能を最大で480倍向上させることができます。
Ethos-U55は、コスト重視でエネルギー制限のあるデバイスのAIアプリケーションについて、約0.1mm2あたり最大90%のエネルギーを削減できます。
統合されたEthos-U55およびCortex-M用のツールチェーンにより、開発者はAIアプリケーションを簡単に利用および作成できます。
未来のMLイノベーションに対応しながら、CNNやRNNなどの非常に一般的なMLネットワーク操作のネイティブサポートを提供します。
このクラス最高のソリューションを活用してAIの強みを引き出す
世界クラスのハードウェアIP、使いやすいツール群、オープンソースソフトウェア、そして先進のエコシステムを組み合わせることにより、Cortex-M55プロセッサーは小型の組み込みデバイスとIoTデバイスの未来を変革しつつあります。 Cortex-M55プロセッサーは、次世代のAIデバイスを実現する以下の主要なコンポーネントを含む、より広範なソリューションの一部です。
パートナーとのコラボレーションによってエンドポイントAIの限界を押し上げる
Cambridge ConsultantsのエッジAI責任者であるMichal Gabrielczyk氏のビデオを視聴して、Ethos-U55が顧客向けエンドポイントAI、音声起動という画期的なイノベーション、画像分類やジェスチャー認識アプリケーションをどのように開発したのかお聞きください。
エキスパートに相談する
Ethos-U55 microNPUを使って高度な組み込みシステムで重要なMLを提供するにはどうすればよいかをご説明します。
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Cortex-M
Cortex-Mプロセッサーファミリは、Armの最小かつ最低消費電力のCPUスイートであり、要求が厳しい産業用途向けの面積効率とエネルギー効率を提供します。Cortex-Mベースのプロセッサーが、センサーハブにおいて中心的な役割を果たし、高度な信号処理機能を提供してスマート製造をサポートします。
Mbed OS
Mbed OSはオープンソースの組み込みOSであり、標準ベースのセキュリティと通信スタック、RTOS、センサーとI/Oデバイスのためのドライバーなど、IoTコネクテッド製品の開発に不可欠なすべての機能が含まれています。
CMSIS-NN
CMSIS-NN (Common Microcontroller Software Interface Standard - Efficient Neural Network Implementation)は効率性に優れたニューラルネットワーク・カーネルのコレクションです。Cortex-Mプロセッサーコア上でニューラルネットワークの性能を最大限に高めてメモリのフットプリントを最小化するために開発されました。