次世代自動車のサイバー保護
現代の自動車は、アセットの多い、接続された電子制御ユニット(ECU)のネットワークを搭載しています。これらのECUは、大規模で複雑な攻撃対象領域に晒されていますが、ソフトウェア定義型自動車が現実のものとなるにつれて、その規模は拡大する一方となっています。Armは、非常に堅牢なシステムアーキテクチャを実現するとともに、エコシステムと連携して標準規格やオープンソースソフトウェアの提供、製品セキュリティ規格の遵守を確約することに、引き続き注力しています。これらを組み合わせることで、自動車産業はアセットの完全性と機密性を確約する支援をしながら、信頼を確立することが可能になります。これらはすべて、ソフトウェア定義型自動車を成功させるために不可欠な要素です。
オートモーティブECUのセキュリティ考察
V2Xの通信をセキュアに
V2X(Vehicle to Everything、自動車とあらゆるモノ)の通信を保護し、自動車とインフラストラクチャ間でデータが安全にやり取りされるようにします。

セキュアエンクレーブにより実現されるセキュアブート
これは、ECUブートプログラムとオペレーティングシステム(OS)ソフトウエアプログラムが改ざんされておらず、メーカー検証済みのバージョンであることを確約するために役立ちます。

セキュリティが担保されていないオブジェクト間の通信保護
これは、自動車内部のさまざまな構成要素間で行われる通信を安全に保ち、データが傍受されたり、改ざんされたりしないよう確約します。

重要な自動車システムの保護
ドライバーや同乗者、歩行者の安全のため、ブレーキやステアリングなどの重要なシステムをサイバー攻撃から保護します。

コネクテッドビークルネットワークの保護
自動車の通信ネットワーク、電子システム、ソフトウェア、データをサイバー攻撃から保護します。


Arm Zena CSS
複合ビジョン機能、機能安全アイランド、サイバーセキュリティエンクレーブを
内蔵した事前構成済みのシステムです。手軽なパートナーNPU/アクセラレータプ
ラグインで高度なAIワークロードをサポートします。
オートモーティブ向けに強化されたコンピューティングのためのArm製品
Arm Neoverse V3AE
安全が強化された初のArmv9.2 Neoverse CPUで、AI/MLのワークロードとオートモーティブ市場に最高のシングルスレッドパフォーマンスを提供します。コアあたり最大3MBのL2キャッシュをサポートします。
Arm Cortex-A720AE
セーフティクリティカルなアプリケーション向けに設計された初のArmv9-A高性能Arm Cortex-A CPUです。DynamIQテクノロジーは、AE CPUに新たなレベルの性能、電力効率、安全性をもたらします。
Arm Mali-C720AE
ソフトウェア定義型自動車向けに、機能安全と高いコンフィギュラビリティを組み合わせたArm初のISPです。デュアルパイプライン設計によりコンピュータービジョンのレイテンシーを最小限に抑えると同時に、ディスプレイに優れた画質を提供します。
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「SDV for Dummies」ガイド
私たちの最新の『Dummies ガイド』では、ソフトウェア定義車両(SDV)の世界を探り、SDVを支える技術やシステムについての洞察を提供するとともに、これらが将来のモビリティに与える影響や意味について解説しています。
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