Armベースのエンド・トゥ・エンドな5Gネットワークの時代が到来

March 01, 2022

 

英Arm(本社:英国ケンブリッジ、日本法人:神奈川県横浜市、以下Arm)はこのたび、5Gエコシステムの主要パートナー18社の支援のもと2021年10月に発表した「Arm 5G Solutions Lab」の参加企業数が、発足当初の5倍以上に拡大したことを発表しました。さらに、通信業界向けに当ラボが提供する初のライブユースケースの詳細も公開しました。

5Gとは、よりスマートでセキュア、持続可能な世界の代名詞となるものです。ミッドバンド、ミリ波、プライベート・エンタープライズネットワークの展開とナローバンドのIoT環境を通じて、5G革命はまさに始まったばかりです。5Gの人口カバー率は2027年には約75%に到達すると予測されており、歴史上最も急速に導入されたモバイル技術となる見通しです。

Armのインフラストラクチャ事業部門シニア・バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーであるクリス・バーギー(Chris Bergey)は、次のように述べています。「コネクティビティへの需要が急増する中、新しい通信帯域の多くはいまだ普及率が低く、こうした状況に5Gが対応するには経済性が要求されます。5Gの運用に際し、TCOを削減しつつエネルギー効率の高いネットワーク・インフラストラクチャを確保することは、ネットワーク事業者が検討すべき重要な要件となっています。設立当初から私たちのDNAに組み込まれている経済性の追求を通じて、ワットあたり性能とスループットを向上させることで、Armは困難な課題に挑戦しています。そしてこのことは、人々が手にするデバイスの枠組みを飛び出して5Gが実現するコネクティビティの可能性を示す、ほんの序章に過ぎません」

Armは現在、当ラボの参画パートナー各社による5Gサービスの実装支援に積極的に取り組んでいます。そして本日、当ラボ初となる通信業界向けのライブユースケースを以下の通り公開しました。

  • MEC対応のプライベート5Gネットワークインボックス
    • Capgemini Engineering、Benetel、Ampere、Gigabyte、Phluido、Armの各社は、オープンRAN設計をベースとしたマイクロセル環境向けの5Gネットワークインボックスに関してコラボレーションを展開しています。詳細は、こちらの動画をご覧ください。
    • 80コアのNeoverseベース・プロセッサーであるAmpere® Altra®を活用することで、本システムは、コストを75%、消費電力を80%削減します。また、マルチコア設計の採用により、汎用チップ上でDSPタスクを実行できるほか、コアとRAN機能を単一サーバーに統合できます。
  • スモールセル
    • 5Gネットワークが世界規模で展開される中、屋内外で一貫した5G体験を実現するスモールセルの基礎的な役割は大きくなっています。また、スマートシティの展開においても、自律走行車との通信や広帯域幅のコネクティビティを実現するためにスモールセルが重要な役割を担っています。
    • Qualcomm FSM100xx 5G RANプラットフォームを活用するBaicells社の5Gスモールセル製品により、サブ6GHzとミリ波の両方に対応したスマートセルの導入が可能です。
  • エンタープライズ・ネットワーク向け5GにおけるAI
    • Arm CPUとNVIDIA GPUを組み合わせた高効率のO-DUとO-CUは、RAN環境でのGPUの優位性を示すものです。GPU対応サーバーを使用することで、AIを多用するMECと5G RANモジュールを同一ハードウェア上で組み合わせて使用でき、RANアクセラレーションカードを別途用意する必要はありません。
    • 本ソリューションはNVIDIA Aerial SDKで構成され、GigabyteサーバーにホストされたGPUアクセラレーター・カードで動作します。このArmベースサーバーは、Radisys RANソフトウェアにも対応しており、UEとRUのエミュレーションでKeysight RuSIMと接続します。

クラウドのコンバージェンスを通じて、5GオープンRANのパフォーマンスを拡大

5Gのメリットを実現しつつ、Armアーキテクチャの特長であるパフォーマンス、電力、コストのメリットを発揮するため、ソフトウェアおよびハードウェアの開発者、通信事業者、クラウドサービスプロバイダすべてが一丸となる必要があります。このたび、Marvellの主要顧客が、ArmベースのMarvell OCTEON Fusionプロセッサーを搭載した新しい5GオープンvRANソリューションを公開し、すべてオープンスタンダードに基づいた、5Gとクラウドの融合を促進する画期的な成果を挙げました。

実績のあるトップクラスのRAN機能と、最先端のクラウドで使用されている仮想化およびスケーリング技術を備えたこのソリューションは、5Gのメリットを実現し、インテリジェントなコネクティビティによって私たちの世界を大きく後押しするものです

「MWC Barcelona」での一連の発表は、ここ数カ月の5GにおけるArmの成長のほんの一例に過ぎません。トップクラスの性能とワットあたり性能、拡張性を業界に提供することにArmは引き続き取り組んでいます。そして、Armのパートナー・エコシステムによるArmベースの5Gイノベーションが拡大する中、こうしたメリットは今後も大きな成果を残していくことが期待されます。

Armについて

Armのテクノロジーは、コンピューティングとデータによる革命の中心として、人々の暮らしや企業経営のあり方に変革を及ぼしています。そのエネルギー効率に優れたプロセッサー設計とソフトウェアプラットフォームは、2,300億個以上のチップを通じて高度なコンピューティングを実現し、センサーからスマートフォン、スーパーコンピュータまで、あらゆる製品をセキュアにサポートしています。Armは1,000社以上のパートナーとともに、チップからクラウドまで、AI駆動のコネクテッド社会の中核となるコンピューティングのあらゆる分野において、設計、セキュリティ、管理を支えるテクノロジーの最先端を担っています。

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