Arm オートモーティブ・エンハンストとは?
Arm Automotive Enhanced(AE)は、自動車産業の厳格なパフォーマンス、安全性、拡張性の要求を満たすために構築された専用のIPとテクノロジーのポートフォリオであり、AI定義型の時代に、ソフトウェア定義型自動車(SDV)を支えています。
主なハイライト:
- オートモーティブグレードのコンピュート:内蔵のセーフティアイランドとセキュリティエンクレーブが、AIを活用したセーフティクリティカルな機能を支援します。
- 安全認証:ASIL B~DについてISO 26262認証を取得しており、ADASから自律制御までのすべてをサポートしています。
- AI対応のパフォーマンス:Arm Neoverse V3AEは、Arm9.2を使用して、リアルタイムの車両内処理において最上位のAI/MLコンピュートを実現します。
- スケーラブルなアーキテクチャ:あらゆる自動車ドメインにわたり、集中型、ゾーン、エッジコンピュートをサポートします。
- リアルタイムインテリジェンス:低レイテンシー、64ビットのリアルタイムコンピュートが、セーフティクリティカルなアプリケーションと高速なオンボードAIの意思決定を支えています。
Arm Zena CSS
複合ビジョン機能、機能安全アイランド、サイバーセキュリティエンクレーブを内蔵し
た事前構成済みのシステムです。手軽なパートナーNPU/アクセラレータプラグインで高度な
AIワークロードをサポートします。
統合された車載コンピュート
デジタル化された自動車の機能、ブランドの差別化、複雑なAIをサポートするための新技術をベースとするビジネスモデルにおける要求の高まりによって、自動車のハードウェアアーキテクチャに対する新たなアプローチが必要とされています。
ハードウェアとソフトウェアによる車載基盤ソリューションが調和して機能することが不可欠です。複雑さを軽減し、AI対応のソフトウェア定義型自動車(SDV)に必要なパワーを生み出すために、自動車全体で数百のMCU/ECUの統合が行われており、ゾーンとより集中型のコンピュート環境がもたらされています。
Armは「フルスタック」アプローチで問題解決に取り組み、ハードウェアとソフトウェアのソリューションを提供することで、これらの新たなニーズに応えています。
特定のソフトウェア定義型自動車のユースケース向けに最適化された新しい第2世代のオートモーティブ・エンハンスト製品
このオートモーティブコンピューティング向けのArm IPプラットフォームは、世界中のチップ設計者に、比類のない性能、低電力、そして柔軟性を提供します。AEポートフォリオには、3つのArmv9 AクラスCPU、1つのRクラスCPU、そしてイメージシグナルプロセッシングコアが含まれています。また、幅広いSoC向けに、インターコネクトやGIC、MMUなど、主要なシステムIPも数多く含まれています。これらの製品は、ゾーンコントローラ、ビジョン、IVI、ADASから自動運転まで、パートナーによる多様な新しいデバイスクラスの開発を可能にします。

オートモーティブ向けに強化されたコンピューティングのためのArm製品
Neoverse V3AE
オートモーティブ市場向けに安全を強化した初のArmv9.2 Neoverse CPUです。 AI/MLのワークロードとオートモーティブ市場に最高のシングルスレッドパフォーマンスを提供します。コアあたり最大3MBのL2キャッシュをサポートします。
Neoverse CMN S3AE
Armv8-A、Armv9、Armv9.2プロセッサー向けのコヒーレントメッシュネットワークであり、マルチチップシステム、CXLデバイス、チップレット、コンフィデンシャル・コンピュート向けに最適化されています。
Cortex-A720AE
セーフティクリティカルなアプリケーション向けに設計された初のArmv9-A高性能Arm Cortex-A CPUです。DynamIQテクノロジーは、AE CPUに新たなレベルの性能、電力効率、安全性をもたらします。
Cortex-A520AE
最小のシリコンフットプリントで電力効率を実現し、ISO 26262 ASIL BおよびASIL Dアプリケーション向けに強化されたサポートを提供する、セーフティクリティカルなアプリケーション向けの高効率Armv9.2 Cortex-A520AE CPUです。
Mali-C720AE
ソフトウェア定義型自動車向けに、機能安全と高いコンフィギュラビリティを組み合わせたArm初のISPです。デュアルパイプライン設計によりコンピュータービジョンのレイテンシーを最小限に抑えると同時に、ディスプレイに優れた画質を提供します。
Cortex-R82AE
初の安全性対応型64ビットArmプロセッサーで、自動車用ゾーンコントローラとArmセーフティアイランドに高性能なコンピュート機能を提供します。
CoreLink NI-710AE
多様な自動車安全アプリケーションに適した高度にコンフィギュラブルでスケーラブルな非コヒーレントインターコネクトです。
DSU-120AE
Armv9.2 AE CPUでDynamIQのサポートを可能にすることで、クラスターあたり最大14のコアと最大32MBのL3に拡張できます。パフォーマンスの柔軟性向上に加えて、高度なパワーマネジメント機能も提供します。
CoreLink GIC-720AE
ASIL Dまでの機能安全が要求されるシステムで、アプリケーションとリアルタイムプロセッサーの両方をサポートできる、安全に対応した汎用割り込みコントローラです。また、ミックスドクリティカリティのワークロードもサポートしています。
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ArmとNXPによる次世代自動車アーキテクチャの移行
このオンデマンドウェビナーでは、ArmとオートモーティブエコシステムパートナーのNXPが、最新のArmオートモーティブテクノロジーを使用して、リアルタイムのソフトウェアコンピューティング戦略にアプローチする新たな方法について知見を提供しています。
オートモーティブ開発者向けのソフトウェアツール
Armは、コンピュートサブシステムとIPでのソフトウェア開発を支援する幅広いツールやガイドを提供しています。これらは、Armの開発者専用ページからご利用いただけます。
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