MicroBot Push

ボタン1つで、よりスマートな家に

韓国のスタートアップ企業が、普通の家電製品をスマートデバイスに変えるシンプルな方法を発見しました。NaranのMicroBot Pushは、あらゆるボタンを物理的に押すことができるワイヤレスロボットフィンガーです。これにより、ユーザーは電気スイッチや洗濯機、コーヒーメーカーなど、それ自体が接続機能を持たないアナログ家電をリモートで操作できるようになります。



注目のテクノロジー

発明者たちによると、Pushはあらゆる表面に貼付でき、強力で調整できるため、家庭で一般的なほとんどのボタンやスイッチに対応しています。スマートフォンからBluetooth® Low Energyを介してデバイスに指示が送信されます。その後、特別設計の高性能マイクロモーターがボタンを押す動作を促します。これは、Arm® Cortex®-M0プロセッサーを利用したNordic Semiconductorの超低電力nRF51822 SoCによって実現されています。

また、PushはBluetooth経由でコンパニオンハブProta Boxに接続し、ユーザーが他のセンサーやアプリケーションからの情報に基づいてプロセスを自動化することを可能にしています。例えば、GPSに対応したスマートフォンが人の位置を追跡し、自宅の近くにいることがわかると、Pushは玄関の照明を点灯させることができます。この接続機能は、Allwinner R16およびAllwinner R18プロセッサーによって実現されています。R16はクアッドコアのArm Cortex-A5プロセッサー、R18はクアッドコアのArm Cortex-A53プロセッサーをそれぞれ含み、電力を消耗させることなく高性能を実現します。

Naranはホームオートメーションが障害を持つ人々をどのように支援できるかを示すことを目的として、ソウルのリハビリセンターと連携しています。もたらされるメリットは、デバイスの仕組みだけにとどまらないと同社は捉えています。Naran創業者であるTaehyun Park氏は、次のように説明しています。「Pushが作動したかどうかや、Pushがいつ作動したかを報告することもできます。例えば、ある人が寒い日に暖房を使っていない、あるいは夕方になっても電気がついていないといった場合、介護者や家族、友人に通知することができます」

ベンダー

Naran


パートナー

Nordic Semiconductor、Allwinner


Armテクノロジー

Arm Cortex-A5、Arm Cortex-M0