Oracle Cloud InfrastructureがArm AGI CPUエコシステムに参画、 エージェンティックAIの普及を加速
英Arm(本社:英国ケンブリッジ、日本法人:神奈川県横浜市、以下Arm)は本日、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)がArm AGI CPUエコシステムに参画したことを発表しました。
本年3月24日に開催した「Arm Everywhere」において、ArmはエージェンティックAIがデータセンターにおけるCPU需要を劇的に増加させるだろうと述べました。そのわずか2カ月後、市場はArmの予測をさらに上回る速さで前進しています。
COMPUTEX 2026において、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)がArm AGI CPUエコシステムに参画することを明らかにしました。OCIは、「Arm Everywhere」で紹介したCerebras、Cloudflare、F5、Meta、OpenAI、Positron、Rebellions、SAP、SK Telecom、Verdaに続く、Arm AGI CPUエコシステムメンバーとなります。
Oracle Cloud Infrastructureのエグゼクティブ・バイスプレジデントであるMahesh Thiagarajan氏は、次のように述べています。「OCIは、Uberなどの顧客を含む大規模なクラウドネイティブ・ワークロード全体で、Armベースのインフラが力強い勢いを見せていることを目の当たりにしてきました。Arm AGI CPUがその利点を次世代のエージェンティックAIシステムにどのように拡張できるのか探求していくことを楽しみにしています。高性能なArmコンピュートとOCIのスケーラブルなクラウドインフラを組み合わせることで、Arm AGI CPUは、お客様がより効率的で統合的に管理されたAI環境を大規模に展開する上で、大きな可能性を持つと考えています」
これらのAGI CPU導入事例は、ハイパースケーラー、AIモデルプロバイダー、エンタープライズ、クラウドインフラのリーダー企業に拡がっており、エージェンティックAIに特化して構築されたインフラに対する需要の増大を明確に示しています。
エージェンティックの時代は予想より速く到来
エージェンティックAIの急速な成長は、Armが「Arm Everywhere」で概説した内容を裏付けています。Anthropicは年換算売上高が2025年末の約90億ドルから急増し、5月には500億ドル近くに達したと報告しています。また、さまざまな業界の企業が、ますます高度化するAIエージェントの導入を競っています。わずか70日前に予測に過ぎなかったことが、予想を上回る速さで急速に拡大しています。
エージェンティック・ワークロードは、ツール、サービス、データソース間で継続的に連携しながら、タスクのルーティング、コードの実行、そしてますます分散化するシステム全体でコンテキストの整合性を維持します。その結果、モデル自体の外で、はるかに多くの処理が行われます。SemiAnalysisは、最新のエージェント・コーディングのワークロードにおいて、実行時間の42%がCPU駆動のツール使用に費やされていると推定しており、AIインフラにおけるCPUの重要性が高まっていることを浮き彫りにしています。
エージェンティックCPU
エージェンティック時代のニーズに特化して構築されたArm AGI CPUは、従来のx86 CPU構成と比較して、ラックあたり2倍以上の性能を実現します。これにより、クラウドプロバイダーやAIインフラ事業者が、現実的な消費電力や熱設計の範囲内で、コンピュート密度を劇的に高めることを可能にします。
Armは「Arm Everywhere」において、事業者がArm AGI CPUを採用した場合、導入されるAIインフラの電力容量1ギガワット当たり最大100億ドルの設備投資を節約できる可能性があると試算しました。エージェンティックAIの採用が加速しているペースを考えると、その経済的影響はさらに大きくなる可能性があります。
COMPUTEXでは、Supermicroが、ASRock Rack、Lenovo、その他のエコシステムパートナーのシステムに加わり、空冷および液冷方式の双方のラックスケール展開に対応する、新たなArm AGI CPUプラットフォームを発表しました。
Arm Neoverseの採用拡大が続く
Arm AGI CPUの採用を後押ししている要因が、同様にGoogle、AWS、NVIDIAを含むクラウド業界全体におけるArm Neoverseの導入を加速させています。
- Googleは、このほど最新のTPUシステムのヘッドノードとしてAxionを発表しました。これは従来のx86 CPUに代わるものです
- AWSはGravitonの展開を拡大し続けており、Snowflakeのような主要顧客がエージェンティック・ワークロードをサポートするためにArmベースのインフラへの需要を増加させています。AWSはまた、顧客が次世代AIサービスをサポートするために追加のGraviton容量を求めていることにも言及しています
- NVIDIAのArmベースVeraプラットフォームは現在、OpenAI、Anthropic、SpaceXを含む複数の顧客に導入されており、緊密に統合されたラックスケールシステムにおいて、AIアクセラレータと並行して動作する専用CPUの価値を裏付けています
これらの導入実績は、ArmベースのCPUが、現代のAIインフラ全体を制御・管理する中核的な役割を担うようになっていることを示しています。
エージェンティック時代のアーキテクチャを定義する
過去2か月で、ある単純な現実が改めて明確になりました。すなわち、エージェンティックAIの台頭によって、CPUの戦略的重要性が高まっているということです。しかし、エージェンティックAIはデータセンターの中だけで利用されるのではありません。エージェントは、クラウドAIインフラ、エッジAIデバイス、そしてフィジカルAIシステムに拡がっています。世界中に普及しているArmのコンピューティング・プラットフォームを通じて、Armはエージェンティック時代の基盤を支える、独自の役割を担っています。
Armについて
ArmはAIの基盤となるプラットフォームとして、電力効率に優れた高性能コンピューティングを提供し、コネクテッドな世界の100%の人々にリーチしています。演算に対する飽くなき需要に応えるべく、ArmのプラットフォームはコアIP、先進的なコンピュート・サブシステム、そして専用シリコンへと領域を拡大しており、世界をリードするテクノロジー企業が柔軟にAIを設計・構築し、大規模に実装できるよう支援しています。私たちは、2,200万人を超えるソフトウェア開発者が集う世界最大のコンピューティング・エコシステムとともに、Armを基盤とするAIの未来を築いていきます。
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