Armの進化:IPからAI時代のプラットフォームへ

May 16, 2025

著:Arm、最高経営責任者(CEO)、レネ・ハース(Rene Haas)

AIコンピューティングの未来は、Arm上で築かれていきます。

AIは、最大規模のデータセンターからイヤホンなどの極小デバイスまで、あらゆる主要市場に変革をもたらし、コンピューティングに対する需要は高まる一方です。業界は、消費電力を抑えながらパフォーマンスを大幅に向上させるという、根本的な課題に直面しています。

AIワークロードなどの要因を背景にコンピューティング需要が急速に進化する中、システム・オン・チップ(SoC)レベルでの電力効率は、ますます重要になっています。こうした状況を受け、Armは、インフラストラクチャ、クライアント、オートモーティブ、IoT向けエッジAIプラットフォームの主要市場のそれぞれにArm Compute Subsystems(CSS)を導入しました。SoCを設計するには、これ以上に優れた方法は考えられません。

これらのコンピュート・プラットフォームは、市場投入までの期間短縮、ワット当たり性能の向上、そしてスケーラブルなイノベーションを実現する、統合・検証済みのシステムを提供します。

これらのプラットフォームを、よりわかりやすく外部に伝えるため、次のように製品の新たな命名体系を導入します。

  • 各コンピュート・プラットフォームには、主要なエンドマーケットごとに明確なアイデンティティが付与されます。
    • Arm Neoverse (ネオバース): インフラストラクチャ向け
    • Arm Niva (ニーバ): PC向け
    • Arm Lumex (ルメックス): モバイル向け
    • Arm Zena (ジーナ): オートモーティブ向け
    • Arm Orbis (オービス): IoT向け
  • Maliブランドは今後もArmのGPUブランドとして継続し、IPはプラットフォーム内のコンポーネントとして参照されます。
  • IPのナンバリングをプラットフォームの世代に合わせて簡素化し、Ultra、Premium、Pro、Nano、Picoなどの名称を用いてパフォーマンス層を示します。これにより、開発者と顧客は、Armのロードマップをより簡単に理解できます。

こうしたプラットフォーム・ファーストのアプローチは、コアIPだけでなく、システムレベルでArmのコンピュート・プラットフォームへの転換が急速に進んでいることを示しています。これによりパートナー各社は、特にAI需要への対応で規模を拡張する際に、Armテクノロジーをより迅速・確実・シンプルに統合できます。

今回の新たな命名体系を世に発表できることを大変嬉しく思います。コンピューティングの未来は、今後もArm上で築かれていきます。

Armについて

Armは、業界最高の性能と電力効率に優れたコンピューティング・プラットフォームであり、コネクテッドな世界における人口の100%に貢献する比類のないスケールを備えています。Armは、演算に対する飽くなき需要に応えるため、世界をリードするテクノロジー企業に先進的なソリューションを提供し、各社がAIによるかつてない体験や能力を解き放つことができるよう支援しています。世界最大のコンピューティング・エコシステムと2,200万人のソフトウェア開発者とともに、私たちはArm上で築くAIの未来を形作っていきます。

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