Arm、ポール・E・ジェイコブスとローズマリー・スクーラーの取締役会メンバー就任を発表

December 01, 2022

 

2022年11月30日、英国ケンブリッジ発 ―― 英Arm(本社:英国ケンブリッジ、日本法人:神奈川県横浜市、以下Arm)は本日、新たな取締役会メンバーとして、XCOM Labsの会長兼CEOでありQualcomm Inc.の元CEO兼執行会長のポール・E・ジェイコブス(Dr. Paul E. Jacobs)と、Intelのデータセンター/AIセールス担当コーポレート・バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーを務めたローズマリー・スクーラー(Rosemary Schooler)の就任を発表しました。Armが株式公開の準備を進める中、両名は技術開発、ビジネス戦略、コーポレート・ガバナンスなど、上場企業での豊富な経験を活かして当社に貢献します。

Armの最高経営責任者(CEO)であるレネ・ハース(Rene Haas)は、次のように述べています。「ポールとローズマリーの比類なき洞察力と豊富な経験は、Arm取締役会の拡大と多様化に寄与するだけでなく、これまでの取り組みの中で重要な転換点を迎えつつあるArmに対して極めて大きな価値をもたらしてくれます」

ハースはさらに次のように述べています。「ポールはこれまで、Qualcommの驚異的な成長フェーズにおいて最先端の技術を開発し、同社を指揮してきた素晴らしい実績があります。またローズマリーは、リーダーとしての卓越した能力を実証しており、これまでの長いキャリアを通じて、Intelの幅広いビジネスを対象に戦略的な優先事項を確立・遂行し、イノベーションを推進しつつ顧客関係を構築してきました。半導体エコシステムのリーダーとしてのArmのポジションを強化し、株式公開の準備を進める中、ポールとローズマリーとともに働けることを楽しみにしています」

ポール・Eジェイコブスは、次のように述べています。「スマートフォンとワイヤレス・インターネットの草創期から、私はArmと協業してきました。コンピューティングがかつてない規模で普及する中、Armの市場をリードするポジションを活用する新たな機会が生まれています。Arm取締役会の一員として、ワールドクラスのチームと協力しながら次のテクノロジー革命を牽引できることを非常に嬉しく思います」

ローズマリー・スクーラーは、次のように述べています。「Armは半導体およびコンピューティング業界のリーダーとなるべき存在です。お客様と協力し、彼らの抱える最も複雑なテクノロジーの課題を解決することは、これまでの私のキャリアの柱となっています。今後はArmの一員として、当社のコネクテッド・コンピューティングの基盤を全世界に拡大できるよう貢献していきます」

ポール・E・ジェイコブス略歴

ポール・E・ジェイコブス(Ph.D.)は、高性能ワイヤレス・テクノロジーおよびアプリケーション開発のために2018年に設立されたXCOM Labsの会長兼CEOです。XCOM以前は、Qualcomm Inc.のCEO兼エグゼクティブ・チェアマンとして、モバイルの根幹技術の開発・商業化の取り組みを指揮し、ワイヤレス・インターネットとスマートフォン革命を牽引しました。CEOとしての在職期間中、Qualcommの売上高は4倍、時価総額は2倍に増加しました。ワイヤレス・テクノロジーおよびデバイスの分野で取得済み・申請中の米国特許が80件を超え、発明家としても精力的に活動しています。

ジェイコブス博士は現在、Dropbox, Inc.およびFIRSTの取締役も務めています。また、カリフォルニア大学バークレー校にて、電気工学とコンピューターサイエンスの理学子号、電気工学の理学修士号、電気工学とコンピューターサイエンスの博士号(Ph.D.)を取得。バークレー校では「Jacobs Institute for Design Innovation」を設立しました。また、米国工学アカデミー会員とアメリカ芸術科学アカデミーのフェローにも名を連ねています。

ローズマリー・スクーラー略歴

ローズマリー・スクーラーは、グローバルなテクノロジー業界で30年以上の経験を有する実績あるリーダーです。直近ではIntel Corporationのデータセンター/AIセールス担当コーポレート・バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーを務めました。Intelでの33年間のキャリアでは、同社のIoTビジネスのセールスおよび企業戦略を管理・統括しました。このほか、PnL、アーキテクチャ、製品開発、顧客の成功支援など、組み込み/IoT、ネットワーキング、ストレージに関するIntelの多数のスタートアップ事業において、バイスプレジデントとジェネラルマネージャーの役職を歴任しました。ネットワーク分野では、ネットワーク機能仮想化(NFV)とデータプレーン開発キット(DPDK)などの各種テクノロジーをはじめ、業界を変革するイニシアティブを主導しました。

スクーラーはまた、ATISやTIAなどの業界団体や、全米女性情報技術センター(NCWIT)などの非営利団体を支援してきました。以前はClouderaの社外取締役を務めたほか、現在はZurn Water Solutionsの取締役を務めています。ペンシルバニア州立大学でセラミック科学・工学の理学士号を取得。

Armについて

Armは、業界最高の性能と電力効率に優れたコンピューティング・プラットフォームであり、コネクテッドな世界における人口の100%に貢献する比類のないスケールを備えています。Armは、演算に対する飽くなき需要に応えるため、世界をリードするテクノロジー企業に先進的なソリューションを提供し、各社がAIによるかつてない体験や能力を解き放つことができるよう支援しています。世界最大のコンピューティング・エコシステムと2,000万人のソフトウェア開発者とともに、私たちはArm上で築くAIの未来を形作っていきます。

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