オラクルがArm NeoverseベースのクラウドインスタンスとしてOCI Ampere A1 Computeを提供

May 27, 2021

 

クラウドコンピューティングにさらなる選択肢を提供

英Arm(本社:英国ケンブリッジ、日本法人:神奈川県横浜市、以下Arm)はこのたび、エンタープライズIT分野のリーディングカンパニーであるオラクルが、幅広いワークロードで優れた価格性能比を誇るArmベースのAmpere Altra CPUを採用し、Oracle Cloud Infrastructureのサービスのひとつとして「OCI Ampere A1 Compute」インスタンスを提供開始したことをお知らせします。オラクルのクラウドサービスに対するアプローチは、エンタープライズIT分野における同社のレガシーを反映したもので、エンタープライズ・アプリケーションとクラウドネイティブなワークロードを実行できるよう開発されています。これはまた、Armベースのクラウドソリューションが、従来のエンタープライズ・アプリケーションのワークロード向けにも浸透していることを示す一例といえます。

Armのインフラストラクチャ事業部門シニア・バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーであるクリス・バーギー(Chris Bergey)は、次のように述べています。「Arm Neoverseプラットフォームは、次の時代のインフラストラクチャ・コンピューティングの先駆的な存在となるべく設計されており、一貫したパフォーマンス、拡張性、セキュリティを通じて、さまざまなワークロードに対応する用途特化型プロセッシングにおいて独自のポジションを確立しています。このようなNeoverseのメリットが明らかになりつつある現状は未だ変革の序章にあり、パートナー各社がNeoverse IPの市場投入計画を発表する中、今後ますます大きな展開が期待できます。Armエコシステムの成長と強みが継続していることは、他の従来型アーキテクチャに比べて高い性能と低い消費電力を発揮できるArmの優位性を裏付けています」

この最新のクラウドソリューションを通じて、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)は、業界初となるサーバー向け80コアArmベースSoCであり、モダンなクラウドおよびエッジコンピューティング・データセンター向けの初のクラウドネイティブCPUであるAmpere Altraのメリットを市場にもたらします。新しいOCI Ampere A1 Computeクラウドインスタンスは、コア時間あたりわずか0.01ドルで、1~80×CPUの柔軟なサイジングに対応しています。動画エンコーディングや、MySQLなどのスケールアウト型Webアプリケーション、機械学習(ML)推論など、Armベースの次世代型ハイパフォーマンス・コンピューティング・アプリケーションの構築という新たな選択肢を開発者にもたらします。こうしたクラウドインスタンスは、あらゆるワークロードを対象に、魅力的な価格帯で極めて優れたパフォーマンスを発揮できる見通しです。実際、NGINX環境や、x264での動画エンコーディングなど、各種アプリケーションのテストでは、こうしたパフォーマンスのメリットがすでに確認されています。

強力なコラボレーションが結実
広範なArmエコシステムを活用することで、開発者コミュニティはコラボレーションのメリットを享受できます。OCIの新たなクラウドソリューションは、オラクル、Arm、Ampereの3社それぞれの独自の強みを結集させることで実現しており、ユーザーはArmベースのアプリケーションをクラウド環境で容易に実行できます。

Ampereは、Arm Neoverseテクノロジーを採用して80コアのAmpere Altra CPUを開発することによって、広範なワークロード向けに優れたパフォーマンスリニアな拡張性セキュアなアーキテクチャを実現しています。そしてオラクルは、Linux OS、Oracle Container Engine for Kubernetes (OKE)サービス、MySQL、Oracle Javaなどの主要なビルディングブロックを利用できるようにすることで、新規アプリケーションの構築や既存アプリケーションのArmへの移植を望む開発者のプロセスを軽減します。

オラクルのクラウド顧客が重視する、こうしたパフォーマンス、拡張性、セキュリティの特性は、Arm Neoverse N1のコア・アーキテクチャに支えられています。それぞれのN1コアはシングルスレッドであり、アプリケーションには、コアの実行とキャッシュ・リソースへのフルアクセスが提供されます。アプリケーションのスレッド間でコアのメモリ領域の共有が発生しないため、セキュリティ面で優位です。さらに、Ampere Altraに代表されるNeoverse N1のSoCへの実装は、極めて優れたワットあたり性能を実現しており、他の従来型アーキテクチャと同等の消費電力で、より多くのコアを実装できます。

クラウドコンピューティングの革新に歩調を合わせて
エッジコンピューティング、AI、データ分析の分野では今も発展が続いており、データ処理とアプリケーション実行のよりコスト効果に優れた効率的な手段として、クラウドソリューションは情報技術の必須要素になりつつあります。こうしたイノベーションに対応し続けるため、アプリケーション開発者には、より多くの選択肢が求められます。オラクルおよびAmpereとの取り組みを通じて、次の時代のインフラストラクチャ向けに、より高い柔軟性と豊富な選択肢を提供できるよう、今後も尽力していきます。

このたびの発表の一環として、OCIではクラウド環境のコストパフォーマンスという非常に大きなメリットを実現しつつ、Armベースのアプリケーションの移行、構築、実行を行えるよう、Armコンピューティングの開発者のサポート体制を拡充することを明らかにしました。開発者がこうした最新の演算プロセッサーをすぐに利用できるよう、オラクルでは30日間の無償トライアル版としてOracle Cloud Free Tierを提供します。

インフラストラクチャ市場でのArmエコシステムの強みは、かつてないほど明快であり、Neoverse IPの市場導入に向けたArmパートナー各社の今後の展開には大きな期待が寄せられています。オラクルによるAmpere A1 Computeインスタンス・ファミリーの提供開始は、エンタープライズ企業のお客様にとってArm Neoverseの価値を試すことができる絶好の機会となります。コア時間あたりわずか0.01ドルでArm Neoverseが実現するパフォーマンス、拡張性、セキュリティは、まさにクラウド市場の求める選択肢や多様性を体現しています。

Oracle、Java及びMySQLは、Oracle Corporation、その子会社及び関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。

Armについて

Armのテクノロジーは、コンピューティングとデータによる革命の中心として、人々の暮らしや企業経営のあり方に変革を及ぼしています。そのエネルギー効率に優れたプロセッサー設計とソフトウェアプラットフォームは、2,250億個以上のチップを通じて高度なコンピューティングを実現し、センサーからスマートフォン、スーパーコンピュータまで、あらゆる製品をセキュアにサポートしています。Armは1,000社以上のパートナーとともに、チップからクラウドまで、AI駆動のコネクテッド社会の中核となるコンピューティングのあらゆる分野において、設計、セキュリティ、管理を支えるテクノロジーの最先端を担っています。

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