2026 年 年頭所感:クラウドからフィジカル、エッジへ広がるインテリジェント・コンピューティングを切り拓く年

January 05, 2026

アーム株式会社
代表取締役社長 横山 崇幸


謹んで新年のご挨拶を申し上げます。旧年中は格別のご高配を賜り、深く御礼申し上げます。

2025年は、AIにとって、そしてコンピューティング全体にとっても重要な転換点となる一年でした。生成AIの普及が進むなか、AIはクラウドにとどまらず、車載、ロボティクス、エッジデバイスなど、即時性や現場での意思決定が求められる領域へ急速に広がり、実装とスケールの段階に入りました。実装・運用が進むほど、性能に加えて電力効率、セキュリティ、低遅延、データの扱い、現場での信頼性といった要件が一層厳しく問われています。

Armはスマートフォンから車載、家庭内デバイス、クラウドサーバーに至るまで幅広い領域を支え、クラウドに加え、実世界(フィジカル)で動くシステムやエッジデバイスへと広がるAIにおいても、中核としての役割が一層重要になっています。この広がりは、お客さま、パートナー、そしてエコシステム全体に、より幅広いソリューションの選択肢をもたらします。その基盤となるのが、「より高度なインテリジェンスを、より少ない電力で、あらゆる場所へ(intelligence-per-watt, everywhere)」という考え方です。

2026年に向けて、私たちの取り組みを形作る潮流は3つあります。第一に、電力はAI成長の主要な制約となりつつあり、効率性が競争力を左右します。第二に、推論はユーザーにより近い場所へ移り続け、クラウドからエッジまで一貫したアーキテクチャの価値が高まります。第三に、お客さまはより統合されたソリューションを求めており、システム全体を見据えた設計と、エコシステム横断の協業が重要になります。

日本市場においてArmが特に注力していく領域は、フィジカルAIとエッジAIです。車載やロボティクス、産業用途など実世界で動くシステムでは、リアルタイム性と安全性、長期信頼性、厳しい電力・熱設計の制約が同時に求められます。また、現場に近い場所での低遅延な推論は、クラウド依存を抑えながら価値を生み出していきます。日本の製造業が強みを持つ「現場」において、AIを実要件に耐える形でセキュアに展開していくことが、競争力の源泉になっていくでしょう。

Armは、幅広いパートナーエコシステムとともに、日本の現場が求める要件に応える基盤づくりを推進し、日本のものづくりが生み出す新たな価値創出を、コンピューティングの側面から後押ししてまいります。皆さまとご家族にとって、健康で、幸せで、実り多い一年となりますことを心よりお祈り申し上げます。

 

Armについて

Armは、業界最高の性能と電力効率に優れたコンピューティング・プラットフォームであり、コネクテッドな世界における人口の100%に貢献する比類のないスケールを備えています。Armは、演算に対する飽くなき需要に応えるため、世界をリードするテクノロジー企業に先進的なソリューションを提供し、各社がAIによるかつてない体験や能力を解き放つことができるよう支援しています。世界最大のコンピューティング・エコシステムと2,200万人のソフトウェア開発者とともに、私たちはArm上で築くAIの未来を形作っていきます。

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