Arm Unlocked Tokyo 2025: AI主導の⾃動⾞イノベーションが集結

November 06, 2025

英Arm(本社:英国ケンブリッジ、⽇本法⼈:神奈川県横浜市、以下Arm)は本⽇、半導体パートナー、ソフトウェアリーダー、そして開発者が⼀堂に会し、AI コンピューティングの未来を探る新たなAIリーダーシップサミット「Arm Unlocked Tokyo 2025」を開催しました。

オートモーティブトラックの午前のセッションでは、「イノベーションが導く進化」と題した対談セッションが⾏われ、Arm のオートモーティブ事業部⾨プロダクト&ソリューション担当バイスプレジデントであるスラジ・ガジェンドラ(Suraj Gajendra)と、本⽥技術研究所 常務執⾏役員 先進技術研究所担当の⼩川厚⽒が登壇しました。この対談では、AI 時代において業界がいかにして先進的なモビリティソリューションおよび⾃動⾞技術を迅速かつ⼤規模に提供できるかに焦点を当て、強固な技術的・戦略的基盤に基づく標準化と協調の重要性が強調されました。

プログラムでは、マツダやソニー・ホンダモビリティといった⽇本の主要⾃動⾞メーカーに加え、Astemo、ミライズ テクノロジーズ、パナソニック オートモーティブシステムズなど主要Tier 1 サプライヤーによるセッションも実施されました。午後のクロージングセッションでは、Arm のスラジ・ガジェンドラがデンソーのミッションエグゼクティブである加藤良⽂⽒とともに「⾃動⾞の未来」と題した対談セッションに登壇し、⾃動⾞業界がAI 時代に向けてどのように進化しているのか、そして次の10 年間に現在のビジョンを実現するために何が必要なのかが議論されました。

Arm Zena CSS による⾃動⾞イノベーションの加速

2025 年6 ⽉の発表以来、Arm Zena CSS は世界の⾃動⾞業界で⼤きな注⽬を集め、すでに⼤⼿⾃動⾞メーカーや半導体メーカーが、Zena CSS のライセンス契約を締結、あるいは協議の最終段階に⼊っています。Zena CSS は⾃動⾞メーカーやエコシステムパートナーに対し、ハードウェアとソフトウェアの初期設計からシステム検証までの開発プロセスにおいて、開発サイクルの短縮と統合リスクの軽減を⽀援することで、市場投⼊までの期間を⼤幅に短縮できます。

Arm Unlocked Tokyo の展⽰エリアでは、シーメンスEDA が「アーキテクチャ・ネイティブ・アクセラレーション」としてZenaCSS 仮想プラットフォームを紹介しました。デンソーはZena CSS 仮想プロトタイピングのライブデモを披露し、このプラットフォームがソフトウェア開発サイクルをどのように加速できるか実演しました。

加えて、Astemo は⾃社のInternet of Vehicles(IoV)プラットフォームをZena CSS と連携させることで、効率的な仮想プロトタイピング環境が構築できると期待を寄せています。⼀⽅、パナソニック オートモーティブシステムズは、Zena CSSのプラットフォームが標準的なデバイス仮想化フレームワークであるVirtIO をサポートすることが、ソフトウェアデファインド・ビークル(SDV)開発の迅速化に寄与すると強調しています。

⽇本で加速するSOAFEE のモメンタム

2021 年に設⽴され、現在では世界中に150 社以上のメンバーを擁するSOAFEE(Scalable Open Architecture for Embedded Edge)は、2025 年9 ⽉に4 周年を迎えました。⽇本企業は、SOAFEE のグローバルな推進⼒を⽀える上で重要な役割を果たしています。パナソニック オートモーティブシステムズは先頃、SOAFEE SIG(Special Interest Group:分科会)のガバニングボード(理事会)メンバーとなり、戦略的な⽅針の策定に寄与しています。また、2025年6 ⽉には⽇産⾃動⾞がSOAFEE SIG へ参加することが発表され、⽇本の主要⾃動⾞メーカーによる関与がさらに強化されました。

アジア太平洋地域では、同エリアのSOAFEE メンバーがローカルとグローバルな課題に共同で取り組むことを⽬的に、「APAC リージョナルハブ」が2024 年に設⽴されました。その活発な活動は、SOAFEE SIG にもオープンなコラボレーションと新たな視点をもたらしています。

2025 年5 ⽉に東京で開催されたSOAFEE セミナーには、Astemo、デンソー、イーソル、パナソニック オートモーティブシステムズが登壇し、14 社が「SOAFEE ブループリント」のリファレンス実装を披露しました。最初のSOAFEE ブループリント「Open AD Kit」はAutoware Foundation によって公開され、SOAFEE リファレンス実装を基盤とする⾃動運転向けオープンソースリファレンスシステムを提供しています。現在では、多くの SOAFEE メンバーがこのブループリントを利⽤または開発に貢献しています。

これらの取り組みは、スケーラブルで標準化された⾃動⾞⽤ソフトウェアへと業界が進化していることの表れです。Arm Unlocked Tokyo で展⽰されたデンソーのSDV ブループリントデモは、エコシステムの関与拡⼤を⽰しています。さらに、SOAFEE の最近の活動では、AI ワークロードを組み込んだ新たなブループリントの策定に注⼒しており、ソフトウェアデファインド・ビークルのビジョンをさらに前進させています。Arm はSOAFEE を通じたオープンでグローバルなコラボレーションにより、⾃動⾞イノベーションの次の⾶躍を牽引しています。

⾃動⾞におけるチップレットの変⾰的役割

2025 年10 ⽉、Arm は、Arm Chiplet System Architecture(CSA)のベンダー中⽴版であるFoundation Chiplet System Architecture(FCSA)を、オープンライセンスポリシーのもとでOpen Compute Project(OCP)へ提供することを発表しました。これは、相互運⽤性の強化に向けた重要な⼀歩です。

ADAS や集中型ドメインコントローラーなどの機能や⾞内体験の向上のため、⾃動⾞にデータセンタークラスの処理性能が要求される中、チップレットベースの設計は複雑なコンピューティングに対応する鍵となりつつあります。Arm は、クラウドと⾃動⾞の両分野で培った専⾨知識を活⽤し、OCP を通じて、BMW グループ、imec、LG エレクトロニクスなどのパートナーとともに、FCSA をオープンな業界標準として推進しています。これにより、断⽚化の軽減と再利⽤性の向上を実現し、⾃動⾞設計におけるチップレット採⽤の加速を⽬指しています。

AI 主導の⾃動⾞の未来を形作る

世界有数の⾃動⾞⼤国である⽇本で、Arm はその中⼼的存在として業界を⽀えています。現在、世界の⾃動⾞メーカーのほぼ100%がArm テクノロジーを採⽤し、スケーラブルなハードウェアとポータブルなソフトウェアを通じて、最新モデルにおいてさらに⾼性能で優れた電⼒効率を実現しています。⽇本においてArm は、OEM およびTier 1 サプライヤーにとって信頼できるパートナーとしての地位をさらに強化し、Arm Zena CSS のような画期的なソリューションやSOAFEE といった協業の取り組みを通じて、AI 主導の⾃動⾞産業の進化に貢献し続けます。

Armについて

Armは、業界最高の性能と電力効率に優れたコンピューティング・プラットフォームであり、コネクテッドな世界における人口の100%に貢献する比類のないスケールを備えています。Armは、演算に対する飽くなき需要に応えるため、世界をリードするテクノロジー企業に先進的なソリューションを提供し、各社がAIによるかつてない体験や能力を解き放つことができるよう支援しています。世界最大のコンピューティング・エコシステムと2,200万人のソフトウェア開発者とともに、私たちはArm上で築くAIの未来を形作っていきます。

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