セキュリティを強化しながら開発期間を短縮

Musca-B1テストチップボードは、Cortex-M向けにPSA対応IoTサブシステムを開発するための評価プラットフォームで、Armv8-Mアーキテクチャをベースにしています。 Platform Security Architecture (PSA)の原則に基づいており、CryptoIsland、eFlashなどの付加的なセキュリティ機能を導入します。

特長とメリット

確かな基盤

Arm Musca-B1テストチップは、Cortex-M33プロセッサー、Corstone-200 Foundation IP、CoreSight SoC-400Mデバッグ、GFC-100フラッシュコントローラー、CryptoCell-312、CryptoIsland-300など、使用可能な複数のArm IPコンポーネントから構築されています。

セキュアソフトウェア開発

Musca-B1はセキュアソフトウェアのプロトタイピングにも使用できます。 ArmおよびパートナーではPSA Trusted Firmware-Mの開発と貢献のために使用しており、同じアーキテクチャ上で構築された任意のデバイスに簡単に移植できます。

PSA対応

テストチップのアーキテクチャでは、Platform Security Architecture (PSA)の推奨事項を統合しており、社内ArmソフトウェアチームおよびArmパートナーによる試用およびテストを経ています。

Armv8-Mのヒント

Musca-AおよびMusca-B1テストチップの心臓部であるサブシステム・アーキテクチャは、Armv8-Mプロセッサーを取り巻くすべてのエコシステムで使用されており、Arm TrustZoneによる分離をプロセッサーの外部、システム全体にまで拡張します。主要IoTデバイスのコア・プロセッシング・エレメントの構成に使用できる、SSE-200サブシステムによって提供されています。

必要に応じた高性能

高速プロセッサーを常時アクティブにしておくことは非効率です。
Musca-B1テストチップの心臓部にあるサブシステムでは、必要に応じて高性能を発揮し、必要としないときは電力を消費しないことを保証するために2個の非同期コアを使用しています。

リファレンス設計
Musca-B1では、さまざまなIPプロバイダの提供する、Arm IPを補完してソリューションの包括性を高める要素も特徴としています。これらのプロバイダは、自社のIPをArmのIPと組み合わせるためにArmと提携しており、今後同様のIPを統合するときに設計チームにとってメリットとなります。以下の要素がMusca-B1に組み込まれました。
  • Dolphin IntegrationのPMU
  • TSMCの組み込みフラッシュ
  • Cadenceのさまざまなインタフェース・ペリフェラル
  • Silicon Creationsの低消費電力PLL
  • 適用例

    全ライフサイクルの開発

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