コンピュータービジョンとスマートディスプレイシステム向け汎用イメージシグナルプロセッサー
Arm Mali-C55イメージシグナルプロセッサー(ISP)は、スマートホーム用カメラ、ホビードローンやロボット、セットトップボックス、AR用ウェアラブルなど、幅広いIoT、組み込み、機械学習(ML)アプリケーション向けに、高解像度の画像処理、エネルギー効率、比類ない画質を最適な組み合わせで提供します。
特長とメリット
Mali-C55は、Arm Mali ISPの中で最小の面積ながらも、毎秒最大1.2ギガピクセルのスループットと低消費電力を実現し、バッテリー駆動のデバイスやエッジAIビジョンに適用しています。
旧世代よりも高ダイナミックレンジ(HDR)センサーのサポートを強化しており、2:1 HDR合成、デジタルオーバーレイ(DOL)、デュアルピクセルHDRで過酷なライティングや天候条件に対処できます。
必要に応じて、カラーノイズ低減、フレームレート出力パイプラインのダウンスケーラー、シングル/ダブルバッファード構成など、オプションの処理ブロックをシリコン上で構成できます。
Arm Mali-C55 ISPが実現する違い
Mali-C55は、最大8センサーのシングル/マルチカメラ対応により最大48メガピクセルの画像解像度をサポートします。強化されたIridixTMローカルトーンマッピング、Temper®時間ノイズ削減、Sinter®空間ノイズ削減などの機能を搭載して、照明や天候の厳しい条件における高度な画像処理に対応します。
前世代比で半分のシリコン面積ながらもパフォーマンス向上を実現する、コンフィギュラブルなイメージシグナルプロセッサー
イノベーションとアイデアが実現する場所
スマートビジョン
革新的なコンピュータビジョン技術で強化されたIoTデバイスは、私たちを取り巻く世界を変革し、小売からスマートホームまで多様な環境で新しい体験を提供します。Armは、スマートビジョンデバイスのイノベーションの最前線に立ち、専門的でインテリジェントな処理能力、標準化された安全なソフトウェアを提供し、開発を加速させます。
Mali-C55:包括的なISPソリューション
Mali-C55 ISPは、ハードウェアIP、ソフトウェアドライバー、3Aライブラリ、較正/調整用ツールを提供する、包括的なソリューションです。
ソフトウェアドライバーと3Aライブラリ
ISP、センサー、オートホワイトバランス、オートフォーカス、自動露出を制御できる完全なソフトウェアパッケージです。ベアメタルとLinuxベース(Video4Linuxフレームワーク - v4L2)のソフトウェアバージョンが用意されます。
キャリブレーションと調整
Arm ISPキャリブレーションツールは、使いやすいインターフェイスで、レジスタ値とルックアップテーブルを生成し、キャリブレーション結果をシミュレートします。特定のユースケースやセンサに合わせて調整を行うための専門トレーニングやサポートも行っています。
リファレンスプラットフォーム
Arm ISPリファレンスプラットフォームは、事前に構築および調整が行われており、シリコンが利用できる状態になる前に、Mali-C55の画質評価の初期評価ができます。また、提供されるISPソフトウェアとツールの使用方法に関するガイダンスも用意されています。
Mali-C55の関連情報
インテリジェントデバイスに高度なビジョン機能をもたらす、Armのイメージシグナルプロセッサー・ソリューションの詳細をご覧ください。
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