ARMアーキテクチャは、幅広い性能範囲の製品への実装に対応し、多様な市場区分の主要なアーキテクチャとして揺るぎない地位を確立しています。ARMプロセッサの持つシンプルなアーキテクチャが、非常に小さな実装サイズを可能にし、それによってデバイスの消費電力を極めて低く保つことが可能となっています。実装サイズ、パフォーマンス、低消費電力は、ARMアーキテクチャの主要な特性です。
ARMアーキテクチャは、縮小命令セット コンピュータ(RISC、Reduced Instruction Set Computer)型のアーキテクチャであり、代表的なRISCアーキテクチャの機能が組み込まれています。その例を次に示します。
- 大きく均一なレジスタ ファイル
- ロード/ストア アーキテクチャ。データ処理はレジスタの内容に対してのみ実行され、メモリの内容が直接処理されることはありません。
- 単純なアドレシング モード。ロード/ストアのアドレスはすべて、レジスタの内容と命令のフィールドから計算されます。
加えて、ARMアーキテクチャには、次のような特徴があります。
- シフトと算術演算または論理演算を組み合わせた命令
- 自動インクリメントと自動デクリメント アドレシング モードによってプログラム ループを最適化
- 複数の命令をロード/ストアすることによってデータ スループットを最適化
- ほとんどの命令を条件付きで実行できるため、実行スループットを最大限に引き出すことが可能
ARMプロセッサは、基本的なRISCアーキテクチャに上記のような拡張を加えることで、高性能、小さなコード サイズ、低消費電力、小さなシリコン面積をバランスよく実現しています。
ARM命令アーキテクチャでは、最先端のアプリケーション開発者の増大する要求を満たすために絶えず向上を続ける一方で、ソフトウェア開発への投資を活用するために必要な下位互換性が維持されています。
すべてのARM命令とThumb命令に標準化された形式を確保するために、ARMでは、汎用アセンブリ言語を使用しています。これによって、ユーザは、どちらの命令セットに対してもアセンブル可能なアセンブリ コードを作成することができます。





