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ARM The Architecture For The Digital World  

ARM、ソフトウェア・インタフェース規格にDSPライブラリを追加

13 December 2010

標準化されたDSPライブラリが、Cortex-M3、Cortex-M4プロセッサ・ベースのシステムに高度に最適化された信号処理機能を提供

英ARM社(本社:英国ケンブリッジ、日本法人:横浜市港北区、以下ARM)は、ARM® Cortex™マイクロコントローラ・ソフトウェア・インタフェース規格(CMSIS)のバージョン2.0を発表しました。このベンダに依存しないハードウェア抽象化レイヤの改良版は、Cortex-M4プロセッサ向けの拡張を含み、高度に最適化した信号処理アルゴリズムを集めたCMSIS-DSP(デジタル信号処理)ライブラリを備えています。

CMSIS-DSPライブラリには、ベクタ演算、マトリックス処理、複素数算術、フィルタ関数、制御関数、PIDコントローラ、フーリエ変換など、頻繁に使用される多くのDSPアルゴリズムが含まれます。ほとんどのアルゴリズムは、浮動小数点形式と各種の固定小数点形式で提供され、Cortex-M3、Cortex-M4プロセッサに最適化されています。Cortex-M4の実装では、Cortex-M4プロセッサの性能を信号処理アルゴリズムに最大限に発揮させるため、ARM DSP SIMD(Single Instruction Multiple Data)命令セットと浮動小数点ハードウェアを使用します。最適化されたCMSIS-DSPライブラリは、すべてC言語で記述され、ソース・コードで提供されるため、ソフトウェア・プログラマは各アプリケーションの必要に応じてアルゴリズムを修正できます。

ARMのMCUツール担当ディレクタであるReinhard Keilは、次のように述べています。「CMSIS-DSPライブラリは、Cortex-M3、Cortex-M4プロセッサ・ベースのマイクロコントローラのアプリケーション範囲を高性能、低消費電力の信号処理に拡大するものです。Cortex-M4バージョンのライブラリは、命令セット拡張の使用により、実行速度を固定小数点アルゴリズムは2倍、浮動小数点アルゴリズムは10倍に高めます。最適化されたCMSIS-DSPライブラリの標準化は、ソフトウェア開発コストを削減するとともに、フィルタ設計ユーティリティとその他のハイレベルDSP開発ツールの基盤をARMエコシステムに提供します。」

提供時期

CMSIS-DSPライブラリを含むCMSIS 2.0は、組み込み開発者向けの総合的なリソースとなっているウェブサイトwww.onARM.comからダウンロードしていただけます。

CMSISの概要
ARM Cortexマイクロコントローラ・ソフトウェア・インタフェース規格(CMSIS)は、Cortex-Mプロセッサ・シリーズ向けのベンダに依存しないハードウェア抽象化レイヤです。CMSISは、ペリフェラルおよびリアルタイム・オペレーティング・システムに対する一貫したシンプルなソフトウェア・インタフェースを可能にすることにより、ソフトウェアの再使用や新しいマイクロコントローラ開発者の学習を容易にし、新しいデバイスの製品化期間を短縮します。

ARM社概要

ARMは、ワイヤレス、ネットワーク、コンシューマ・エンターテイメント・ソリューションからイメージング、自動車、セキュリティ、そしてストレージ機器といった高度なデジタル製品のコアとなる技術をデザインしています。ARMが提供する総合的な製品・IP(知的財産)には、32 ビット組込みRISCマイクロプロセッサ、グラフィックス・プロセッサ、ビデオ・エンジン、組み込みソフトウエア、セルライブラリ、組み込みメモリ、高速コネクティビティ製品、ペリフェラル、開発ツールが含まれます。ARMは、総合的なデザインサービス、トレーニング、サポート、メンテナンスとARMの幅広いパートナーコミュニティと共に、信頼性の高い製品を迅速に市場へ投入するためのトータルシステムソリューションを、大手エレクトロニクス企業に提供しています。

※ARMはARM社の登録商標です。CortexはARM社の商標です。その他のブランドあるいは製品名は全て、それぞれのホールダーの所有物です。「ARM」とは、ARM Holdings plc、その事業会社であるARM Limited、各地域の子会社であるARM Inc.; ARM KK; ARM Korea Limited.; ARM Taiwan Limited; ARM France SAS; ARM Consulting (Shanghai) Co. Ltd.; ARM Germany GmbH; ARM Embedded Technologies Pvt. Ltd.; ARM Norway, AS and ARM Sweden ABの全部または一部を意味します。

 

パートナー各社のコメント:

Code Red社
英Code Red Technologies社のCEO(最高経営責任者)であるJohn Rayfield氏は、次のように述べています。「ARMプロセッサ搭載MCU市場におけるさらなる標準化の取り組みを歓迎します。DSPライブラリの付属したCMSIS規格のバージョン2.0は、幅広いCortex-Mプロセッサにわたって、アプリケーション・ソフトウェアの開発プロセスを大幅に容易にするでしょう。当社は、RedSuiteツールでこの規格を全面的にサポートします。」

フリースケール・セミコンダクター社
米フリースケール・セミコンダクター社のインダストリアル&マルチマーケット部門製品マーケティング・ディレクタであるJeff Bock氏は、次のように述べています。「Cortex-M4プロセッサをベースとした90ナノメートル(nm)32ビットMCUのKinetisファミリは、業界で最もスケーラブルな低消費電力ミックスド・シグナルMCU製品群の1つです。CMSIS規格は、高性能デバイスの迅速な普及を可能にするソフトウェア・エコシステムの重要な要素です。」

IARシステムズ社
IARシステムズ社(スウェーデン)のARMストラテジック・アカウント・マネージャであるMike Skrtic氏は、次のように述べています。「CMSIS DSPライブラリは、エンジニアがCortex-M4プロセッサ・ベースの製品を早く市場化するためのARMエコシステムの重要な要素です。IARシステムズは、ARMの規格化への取り組みを従来から強く支持しており、今後もその意向です。」

NXPセミコンダクターズ社
蘭NXPセミコンダクターズ社のマイクロコントローラ製品ライン担当副社長兼ジェネラル・マネージャであるGeoff Lees氏は、次のように述べています。「次世代マイクロコントローラ・アプリケーションにおいて、信号処理の重要性が高まりつつあります。CMSIS-DSPライブラリは、当社がCortex-M4プロセッサ・ベースのデジタル・コントローラを展開する上で、顧客企業のソフトウェア開発を容易にする重要なソフトウェアです。」

テキサス・インスツルメンツ社
米テキサス・インスツルメンツ(TI)社のWW Stellaris®マーケティング担当ディレクタであるJean Anne Booth氏は、次のように述べています。「TIのStellarisWare®ソフトウェアおよびIQmathライブラリにARM CMSISライブラリを加えることで、開発者は、固定小数点、浮動小数点の利点を短時間で容易に得ることができます。新しいCMSISシステム拡張は、基本的な信号処理をアプリケーションに組み込むための優れた出発点です。」

<お問い合わせ先>  

 アーム株式会社    マーケティングコミュニケーション 坂内 範子
TEL:045-477-3117             FAX:045-477-5261  

ホフマン ジャパン株式会社 (アーム(株)PR代理店)   松田 紘見、小倉 徳行
TEL:03-5159-2145             FAX:03-5159-2166