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ARM、人気の高いCortex-M3プロセッサのアップグレードにより、卓越した低消費電力機能を提供

14 April 2008

超低消費電力組み込みアプリケーション、コスト重視型のデバイス、セーフティクリティカル・ソリューションへとCortex-M3プロセッサの普及を拡大
 
英ARM社(本社:英国ケンブリッジ、日本法人:横浜市港北区、代表取締役社長:西嶋貴史、以下ARM)は、米国カリフォルニア州サンノゼで開催中のEmbedded Systems Conference(ESC)で、多数の企業にライセンスし、多様な高性能、低コスト・アプリケーションに利用されているCortex™-M3プロセッサの大幅なアップグレードを発表しました。同プロセッサの最新リリースは、超低リーク(ULL)のリテンション状態から瞬時にしてフル・アクティブ・モードに復帰できる新しいウェイクアップ割り込み(WIC)コントローラを搭載するとともに、電力管理機能の改良により、組み込み市場の次世代設計における性能向上とバッテリ寿命の延長という恒常的なニーズに対応しました。また、ARM® Power Management Kit™(PMK)のサポートを受け、ARM Artisan®フィジカルIPファミリの低消費電力フィジカルIPスタンダード・セル・ライブラリおよびメモリと緊密に統合され、それらに最適化されています。そのほかの改良点として、産業、医療、車載アプリケーションの中でセーフティクリティカルや障害に強いアプリケーションに対応するソリューションを統合できるようになりました。

超低消費電力のスタンバイ動作を可能にするため、Cortex-M3プロセッサには、新たにウェイクアップ割り込みコントローラ(WIC)が内蔵されています。これは、ARM Power Management Kit(PMK)などの低消費電力セルおよびスタンダード・セル・ライブラリ/メモリと併用した場合、コアと割り込みコントローラを超低リークのリテンション・モードに迅速に切り替え、重要なイベントが起これば、再びほぼ一瞬で完全なアクティブ・モードに戻すものです。WICは、電力効率の高い設計手法に関するパートナー各社の見識と組み合わされることで、極めて電力効率の高いマイクロコントローラの新時代を生み出すと期待されます。

ARM PMK、メモリ、スタンダード・セル・ライブラリ、そしてCortex-M3プロセッサの組み合わせにより、パートナー各社は、超低リークの製造プロセスをターゲットとした場合の製品化期間を大幅に短縮し、実装面積に非常にわずかな影響を与えるだけで大幅な消費電力削減することが可能です。フィジカルIPメモリは、バイト書き込み機能を持ち、PMKと併用すると複数のパワーダウン(リテンション付き)モードに対応します。

ARMのプロセッサ部門マーケティング担当副社長であるEric Schornは、次のように述べています。「この最新リリースは、Cortex-M3プロセッサの強力な実績を踏まえ、グローバルなMCU市場におけるARMの継続的な技術革新と意欲を実証しています。これまで多くのARMパートナーが、Cortex-M3プロセッサを使って非常に優秀な製品を開発していますが、ARMフィジカルIPを統合した今回の最新リリースは、さらなる性能向上と消費電力削減、コスト削減に貢献することでしょう。」

Cortex-M3プロセッサは、主要パートナー数社に採用されるなど、業界で幅広くサポートされています。

例えばCortex-M3プロセッサの機能拡張による高度な低消費電力機能は、最近ARMとライセンス契約を結んだ新しい半導体企業、Energy Micro社(本社:ノルウェー・オスロ)によって高く評価されています。Energy MicroのCEO(最高経営責任者)であるGeir Førr氏は、次のように述べています。「Energy Microの企業使命は、世界で最もエネルギー・フレンドリーなマイクロコントローラを開発することです。そしてこのCortex-M3プロセッサが、その使命の達成を可能にします。Energy MicroのEnergetIC™マイクロコントローラ・ファミリは、現在のソリューションよりはるかに低い消費電力で動作し、バッテリ寿命と製品寿命の大幅な延長に貢献します。」

米Luminary Micro社のCMOであるJean Anne Booth氏は、次のように述べています。「Cortex-M3プロセッサの新リリースにおける低消費電力機能と構成能力の強化を歓迎します。当社は、ARM技術をベースとしたマイクロコントローラの最大のラインナップを市場に出荷しており、今回の新機能によって、業界賞を受賞したStellarisマイクロコントローラ・ファミリを次世代製品にも搭載できるようになります。」
Luminary Micro社は、このほどマイクロコントローラ市場における実績を認められ、米フロスト&サリバン社の2008年「Entrepreneurial Company」賞を受賞しました。

蘭NXPセミコンダクターズ社のマイクロコントローラ製品ライン担当副社長兼ジェネラル・マネージャであるGeoff Lees氏は、次のように述べています。「NXPは、コンシューマ機器、産業機器、医療機器、車載機器市場の最終製品向けのマイクロコントローラ・ソリューション製品群を強化し続けています。32ビット・マイクロコントローラ・テクノロジーの進歩とともに、市場をリードする低消費電力技術とCortex-M3プロセッサの新しいWIC機能を組み合わせ、低消費電力のハンドヘルド機器、計測機器、医療機器市場にさらに深く浸透していくことを期待します。」

米STマイクロエレクトロニクス社のマイクロコントローラ部門ジェネラル・マネージャであるJim Nicholas氏は、次のように述べています。「当社は2007年6月、今ではよく知られるようになったCortex-M3搭載STM32ファミリを発表しました。これは、16ビット市場と32ビット市場の収束に対応する史上最高のマイクロコントローラ・コンセプトとして高く評価されています。STM32ファミリの重要な成功要因の1つは、この分野に新しい消費電力の基準を確立することになった、卓越した低消費電力実装です。Cortex-M3プロセッサの新しいリリースを統合すれば、STM32ファミリの市場優位性をさらに強化できると期待しています。」

Cortex-M3プロセッサは、低消費電力性能に優れているだけでなく、今回、IEC61508規格のSIL3認定への道も開け、高い耐障害性が不可欠である車載、医療などの市場において、セーフティクリティカル アプリケーションにも使用可能となりました。株式会社東芝セミコンダクター社システムLSI事業部技監である村尾豊氏は、次のように述べています。「将来の車載組み込みシステムでは、システムの完全性と安全性を低下させることなく、性能レベルを高めることが求められます。Cortex-M3プロセッサの最新リリースを搭載した製品は、特定のシステム・レベルの耐障害性コンポーネントと組み合わせることで、そのニーズを満たすことができます。」

伊Yogitech社のCEO(最高経営責任者)であるSilvano Motto氏は、次のように述べています。「Cortex-M3プロセッサの新リリースは、Yogitechが開発したFMEAメソドロジとIPを使って実装することにより、SIL3認定の獲得に至る実証済みの近道となります。このソリューションは、IEC61508規格に求められる卓越した耐障害機能を実現するとともに、実装面積のオーバヘッドを最小限に抑え、システム・レベルで重要な利点を提供します。」

Cortex-M3プロセッサ最新リリースの他の利点は、以下のとおりです。
 
  •  電子玩具、コンシューマ・エレクトロニクス・システムなど、コストの重視される量産型の32ビット機器の開発を可能にするため、デバッグおよびトレース機能の構成能力を大幅に向上
  • 非常に高性能の組み込みアプリケーションを実現するよう動作周波数を向上
  • 電力管理コントローラへの信号出力を強化

 
提供時期
Cortex-M3プロセッサの拡張サポート機能は、2008年度の第2四半期に開始する予定です。

ARM Cortex-M3プロセッサの概要
Cortex-M3プロセッサは、マイクロコントローラ、車載機器、医療用電子機器、そして複雑なコンシューマ機器やモバイル・ハンドセットにおける各種コプロセッサ・アプリケーションなど、コストに敏感でリアルタイムなアプリケーションを重視して設計されています。このプロセッサは、3段パイプラインを備えた中央コアと、その周囲にあるネスト型ベクタ割り込みコントローラ(NVIC)、バス・マトリックス、多様なデバッグ/トレース・コンポーネントなどの構成可能なシステム・ペリフェラルで構成されます。NVICは、非常に構成自由度が高く、最大240個の物理割り込み、最大256レベルの優先度付けを可能にします。ネストや優先度の引き上げは無制限で、クリティカルなイベントに対応するノンマスカブル割り込みを搭載しています。

Cortex-M3プロセッサは、信頼性と堅牢性に優れていることが市場で実証され、現在、100以上のデバイスが提供されています。20以上の企業がライセンスを取得してデバイスを開発しており、マイクロコントローラ業界は、次世代の32ビット・デバイスとしてCortex-M3プロセッサに向かう機運が高まっています。

現在、公開されているライセンシーには、米アクテル社、米ブロードコム社、ノルウェーのEnergy Micro社、米Luminary Micro社、蘭NXP社、株式会社ルネサス テクノロジ、米STマイクロエレクトロニクス社、米テキサス・インスツルメンツ社、株式会社東芝などがあります。

ARM Cortexプロセッサ・ファミリの概要
ARM Cortexファミリの3シリーズにより、チップ・メーカや機器メーカは、ローエンドのマイクロコントローラから高性能アプリケーション・プロセッサにまで1つのアーキテクチャを標準化して使用することができます。Thumb-2®テクノロジーを採用したARM Cortexファミリは、開発コストを大幅に引き下げ、企業の効率性を高めます。

  • ARM Cortex-Aシリーズ:複雑なOSやユーザ・アプリケーション向けのアプリケーション・プロセッサ
  • ARM Cortex-Rシリーズ:リアルタイム・システム向けの組み込みプロセッサ
  • ARM Cortex-Mシリーズ:マイクロコントローラや低コスト・アプリケーションに最適なディープ・エンベデッド・プロセッサ

ARM Cortexファミリは、ARM Cortex-A8、ARM Cortex-M3、ARM Cortex-R4(F)、ARM Cortex-M1およびARM Cortex-A9 MPCore™と、シングルコア・プロセッサで構成されます。

ARM ArtisanフィジカルIPの概要
ARM®のArtisanフィジカルIPソリューション製品群は、高度に最適化されたシステムオンチップ(SoC)設計を構築するためのビルディング・ブロックを、ARMパートナー各社に提供します。この製品群は、性能を重視するAdvantage™プラットフォーム、高密度(最小限の実装面積)を重視するMetro™プラットフォーム、Velocity™高速PHYの3つのプラットフォーム・ソリューションで構成され、高度なSoCを設計、製造するための高性能、高密度のデジタル/アナログ製品を幅広く提供します。


ARM社概要
ARMは、ワイヤレス、ネットワーク、デジタル家電、イメージング、自動車、セキュリティ、そしてストレージ機器といった高度なデジタル製品のコアとなる技術をデザインしています。ARMが提供する総合的な製品・IP(知的財産)には、16/32 ビット組込みRISCマイクロプロセッサ、データエンジン、グラフィック プロセッサ、デジタルライブラリ、組み込みメモリ、ペリフェラル、ソフトウェア、開発ツールならびにアナログ機能や高速インタフェース製品が含まれます。ARMは、総合的なデザインサービス、トレーニング、サポート、メンテナンスとARMの幅広いパートナーコミュニティと共に、信頼性の高い製品を迅速に市場へ投入するためのトータルシステムソリューションを、大手エレクトロニクス企業に提供しています。ARMについて詳しくは当社Webサイトをご覧ください。(http://www.jp.arm.com/

※ARM、ArtisanとThumbはARM社の登録商標です。Cortex、Advantage、Metroと VelocityはARM社の商標です。その他のブランドあるいは製品名は全て、それぞれのホールダーの所有物です。「ARM」とは、ARM Holdings plc、その事業会社であるARM Limited、各地域の子会社であるARM Inc.、ARM KK、ARM Korea Ltd.、ARM Taiwan Limited、ARM France SAS、ARM Consulting (Shanghai) Co.Ltd.、ARM Belgium N.V.、AXYS Design Automation Inc、ARM Germany GmbH、ARM Embedded Technologies Pvt. Ltd.およびARM Norway, AS の全部または一部を意味します。

 

<お問い合わせ先>

アーム株式会社 マーケティングコミュニケーション 
飯塚 聖子
TEL:045-477-3117 FAX:045-477-5261

テキスト100ジャパン㈱(アーム㈱PR代理店) 
秋澤 知子、上野 素子
TEL:03-5210-1981     FAX:03-5210-2005





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