ARM、モバイル・アプリケーション向けRealView Development Suite Professionalツールを発表
11 February 2008
シリコン完成前にソフトウェア設計を可能にするオールインワン開発ツール
英ARM社(本社:英国ケンブリッジ、日本法人:横浜市港北区、代表取締役社長:西嶋貴史、以下ARM)は、2月11-14日にスペイン・バルセロナで開催されたMobile World Congressで、モバイル時代を動かす最新のARM®テクノロジー搭載プロセッサに対応し、4つの主要テクノロジーを装備したRealView® Development Suite 3.1 Professionalツールを発表しました。RealView Development Suite 3.1 Professionalは、Cortex™-A8プロセッサなど最新の高性能ARMプロセッサに対応するよう設計されているほか、NEON™メディア処理エンジン向けのベクトル化コンパイラにより、マルチメディア・アプリケーションの性能を標準的なCコードより200%以上高めることができます。
RealView Development Suite 3.1 Professionalは、業界をリードするRealView Development Suite、革新的なRealView Profiler、超高速リアルタイム・システム・モデル、最先端のNEONベクトル化コンパイラ技術という4つの主要RealViewテクノロジーを装備しています。
RealView Development Suite 3.1 Professionalは、RealView ESLツールと完全に統合するため、開発者は、アーキテクチャの検討から、システムオンチップ設計、システムの初期化、ハードウェアと仮想プラットフォームの導入まで、1つのツール・セットを使うことができます。また、高速リアルタイム・システム・モデルにより、シリコン入手前に完全なソフトウェア・システムを開発し、携帯電話の設計サイクルを最大6カ月も短縮できます。
ARMのシステムデザイン部門マーケティング担当副社長であるJohn Cornishは、次のように述べています。「モバイル分野の競争が激しくなるにつれ、機器メーカやシリコン・プロバイダは、製品化期間を短縮するソフトウェア・ツールを求めています。RealView Development Suite 3.1 Professionalは、ARMパートナーがARMプロセッサ技術を最大限に活用するのを助けるとともに、シリコンが提供されるかなり前からソフトウェアの開発と調整を可能にします。モバイル・システム設計を最適化する上で、競争に有利なスタートを切ることができます。」
米On2 Technologies社のエンベデッド・ソリューションズ部門ジェネラルマネージャであるMika Hakala氏は、次のように述べています。「ARM RealView Development Suite Professionalにより、On2は、シリコン・ベンダからハードウェアを入手しなくても、市場をリードするビデオ・ソフトウェア・コーデックをNEONテクノロジーに合わせて開発することができました。この方法であれば、シリコン・ベンダがハードウェア・プラットフォームを提供するのと同時に、最適化したソリューションを提供することができます。」
米テキサス・インスツルメンツ社のストラテジック・マーケティング担当ワールドワイド・ディレクタであるAvner Goren氏は、次のように述べています。「ベクトル化コンパイラを内蔵したARM RealView Development Suite Professionalにより、当社のOMAP™ 3プラットフォームを利用するお客様もサードパーティの開発者も、高性能なCortex-A8プロセッサとNEONメディア処理エンジンを最大限に活用することができます。OMAP 3アプリケーション・プロセッサが、マルチメディアを駆使する非常に魅力的なアプリケーションを実現することにより、携帯電話メーカは市場で自社を差別化し、ユーザを次世代機器とサービスに引きつけることができます。」
英シンビアン社のエコシステム・デベロップメント担当副社長であるMike Whittingham氏は、次のように述べています。「シンビアンは、RealView Development Suite 3.1 Professionalの主要ツールを使い、Symbian OSが次世代ARMプロセッサを最大限に活用できるようになることを楽しみにしています。全世界のシンビアンのエコシステムに向けて、最新の技術と魅力的な開発経験をお届けするべく、今後もARMと協力を続けていきます。」
モバイル・アプリケーションに最適化した性能 RealView Development Suite 3.1 Professionalツールには、最新のNEON SIMDユニットを組み込んだCortex-A8プロセッサのリアルタイム・システム・モデルが含まれます。この超高速モデルの性能は、標準的なホストPCにおいて200MHz以上で動作するシリコンに匹敵します。これは、シリコン完成前にモバイル・アプリケーションを開発するために最適なツールです。またソフトウェア開発者は、RealView Profilerの提供するサイクル・タイミングにより、性能のボトルネックを綿密に理解し、ターゲット・ハードウェアが完成する何カ月も前にアプリケーションを最適化することができます。
将来の携帯電話に対応するソフトウェアの設計 RealView Development Suite 3.1 Professionalは、モバイル開発者にとって、製品化期間を短縮する便利なオールインワン・ソリューションです。このツール群は、ARMプロセッサをベースとした複雑なSoC向けのソフトウェア設計を可能にし、プラットフォームOSとRTOSのサポート、シミュレーション機能、デバッグ機能、そしてARM926EJ-S™、ARM1136JF-S™、ARM1176JZF-S™のほか、高性能なCortex-A8プロセッサなどのデバイスに対する認識機能も備えています。RealView Development Suite 3.1 Professionalツールは、Faraday FA626TEプロセッサもサポートしています。