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ARM Extends Cortex Family with First Processor Optimized for FPGA

19 March 2007

ARM Cortex-M1プロセッサで、機器メーカはFPGA、ASIC、ASSPに同一のアーキテクチャを使用して標準化、開発コストの削減が可能に

英ARM社(本社:英国ケンブリッジ、日本法人:横浜市港北区、代表取締役社長:西嶋貴史、以下ARM)は、FPGA実装に特化した初のARMプロセッサ、ARM® Cortex™-M1プロセッサを発表しました。ARM Cortexプロセッサ・ファミリの新製品となるARM Cortex-M1プロセッサは、機器メーカにおいて広範な性能要求に対応できる共通アーキテクチャの標準化を可能にします。リード・パートナーとしてARMと協力する米アクテル社は、Cortex-M1プロセッサの初のライセンシとなり、自社顧客にFPGAソリューションを提供します。

ARMとアクテルの両社は、4月2~5日、米国カリフォルニア州サンノゼで開かれるEmbedded Systems ConferenceでCortex-M1プロセッサを公開する予定です。

機器メーカは、Cortex-M1プロセッサにより、FPGA、ASIC、ASSPなど複数のプロジェクトにわたってソフトウェアとツールに対する投資を合理化し、多大なコストを節約できます。また、業界標準プロセッサの使用によって特定ベンダへの依存を避けることが可能です。Cortex-M1プロセッサは、大手FPGA合成ツール、ソフトウェア開発ツール、リアルタイム・オペレーティング・システムベンダにサポートされているため、従来にない選択肢と柔軟性をFPGA設計者に与えます。

米ガートナー・データクエスト社のリサーチ副社長であるBryan Lewis氏は、次のように述べています。「ガートナー・データクエストは、FPGA/PLDの将来が非常に明るいと考えています。予想では、2008年には堅調な成長(15.7%)を取り戻し、同年以降、FPGA/PLD市場の成長率は半導体市場のそれを上回るでしょう 。」

ARMのプロセッサ部門執行副社長兼ジェネラル・マネージャであるGraham Buddは、次のように述べています。「Cortex-M1プロセッサは、FPGA分野におけるARMアーキテクチャの普及を促進し、デジタル業界全体にプロセッサ・ソリューションを提供するという当社の目標にかなうものです。ASIC/ASSP市場、マイクロコントローラ市場における膨大な既存ユーザ数のほか、RealView®ツール・ファミリによるサポート、ARM Connected Communityの各種製品を生かし、Cortex-M1プロセッサは、ソフトウェア開発リソース、ツール、トレーニングの点で、機器メーカに多大なコスト節約をもたらすでしょう。」

アクテルは、既にCortex-M1プロセッサのライセンスを取得しており、自社顧客に追加コストなしで提供する予定です。FPGAに最適化されたCortex-M1プロセッサは、アクテルのフラッシュ・メモリを使用したM1対応Fusionプログラマブル・システム・チップおよびProASIC3 FPGAのユーザにとって、幅広いエンド・アプリケーションの条件を満たす小型で効率の高いプロセッサとなります。アクテルは、CoreConsole IP配置プラットフォーム、SoftConsoleプログラム開発環境、Actel統合設計環境LiberoによってCortex-M1プロセッサをサポートする予定です。これらはすべて、アクテルのWebサイトから無償でダウンロード可能です。

アクテルのプロダクト・マーケティング担当副社長であるRich Brossart氏は、次のように述べています。「ARM7™ファミリをベースとしたソリューションが好評を博した後、アクテルは、Cortex-M1プロセッサをFPGA実装に最適化する作業において、最初からARMと緊密に協力してきました。このためCortex-M1プロセッサは、成長しつつある当社のプロセッサ・ライブラリにとって非常に価値ある新製品となっています。アクテルは、アプリケーションや数量を問わず、高度にプログラマブルなソリューションを望む企業に対し、業界標準のプロセッサ・コア利用時に必要な契約交渉や料金もなしで、Cortex-M1プロセッサを提供します。」

ツールとペリフェラルによるサポート
Cortex-M1プロセッサは、ARM RealView® Development SuiteとRealViewマイクロコントローラ開発キットの今後のリリースによって完全にサポートされます。RealView Development Suiteには、開発者がCortex-M1プロセッサ用のアプリケーションをすぐに作成し、テストできるよう、完全な命令セット・システム・モデル(ISSM)が含まれます。開発者は、RealView Development Suiteのデバッガを簡単にカスタマイズすることで、Cortex-M1プロセッサに接続した周辺装置の内容や動作を見たり、設定をすることができます。また、ARMの高性能なRealView ICE、ULINK®2実行制御ユニットを使い、Cortex-M1シリコン上で動作するアプリケーションを接続、デバッグすることも可能です。

システム性能や設計のターンアラウンド・タイムは、ARM最新の超高効率microDMA(PL230)など、AMBA準拠PrimeCell®ペリフェラルIPによっても大幅に高められます。

米CodeSourcery、米Express Logic、IARシステムズ(スウェーデン)、米メンター・グラフィックス、米Micrium、米Synplicityなど、ARM Connected Communityのパートナー各社は、すべてCortex-M1プロセッサをサポートします。フローの統合を促進するため、Cortex-M1プロセッサのデリバラブルには、SPIRITコンソーシアムのIP-XACT規格に準拠したIP記述が含まれます。

低実装面積、高周波数、使い易さ
ARM Cortex-M1プロセッサは、洗練された3段32ビットRISCプロセッサであり、人気の高い高コード密度のThumb®-2命令セットのサブセットを実装しています。これにより、ARM7TDMI®プロセッサ以降のあらゆるARMプロセッサにおいてThumbコードとの互換性を維持しつつ、プロセッサとソフトウェアのどちらの実装面積も、極めて小さなFPGAデバイスの条件を満たすことができます。Cortex-M1プロセッサは、一般的な低コストのFPGAデバイスの15%未満の面積しか占有しませんが、170 MHz以上に対応します。そして、Cortexファミリ最小のプロセッサにもかかわらず、0.8 DMIPS/MHzの性能を提供します。FPGAに搭載したCortex-M1プロセッサの標準的なアプリケーションには、組み込み制御、通信、ネットワーキング、航空機器などがあります。

FPGAにおけるARMソリューションに関する詳細は、www.arm.com/fpgaをご覧ください。

提供時期
アクテルのCortex-M1プロセッサ実装は、アクテルのWebサイト(www.actel.com)を通じ、4月中にライセンス料金、ロイヤリティともに無償で先行提供されます。

アクテル、米アルテラ、米ラティス、米ザイリンクスなど、多様なFPGAベンダのデバイスに最適化したARM Cortex-M1プロセッサのRTLおよび関連EDAビューは、2007年第2四半期に機器メーカに対するライセンス供与を開始します。

ARM Cortexプロセッサ・ファミリの概要
ARM Cortexファミリの3シリーズにより、チップ・メーカや機器メーカは、ローエンドのマイクロコントローラから高性能アプリケーション・プロセッサにまで1つのアーキテクチャを標準的に使用することができます。Thumb-2テクノロジーを採用したARM Cortexファミリは、開発コストを大幅に引き下げ、企業の効率性を高めます。
  • ARM Cortex-Aシリーズ:複雑なOSやユーザ・アプリケーション向けのアプリケーション・プロセッサ
  • ARM Cortex-Rシリーズ:リアルタイム・システム向けの組み込みプロセッサ
  • ARM Cortex-Mシリーズ:マイクロコントローラや低コスト・アプリケーションに最適なディープ・エンベデッド・プロセッサ
Cortex-M1プロセッサの発表を歓迎するARMパートナー(ARM Connected Communityメンバー)のコメント
米CodeSourcery社
のチーフ・ソーセラーであるMark Mitchell氏は、次のように述べています。「ARMとCodeSourceryは、GNUツールチェーンにおいてCortex-M1プロセッサに完全なサポートを提供するよう協力してきました。コスト効果の高いFPGAベースのARMプロセッサとCodeSourceryのクオリティの高いオープンソース・ツール・ソリューションの組み合わせは、システム設計者にとって魅力的なものとなるでしょう。」

米Express Logic社のCEO(最高経営責任者)であるWilliam Lamie氏は、次のように述べています。「Cortex-M1プロセッサの登場により、FPGAユーザにもARMアーキテクチャが自由に使えるようになります。ThreadX RTOSは世界で4億5,000万個以上に組み込まれています。当社はCortex-M1プロセッサの開発中、ThreadXユーザがこのすばらしい新プロセッサ技術に円滑に移行できるよう、ARMと緊密に協力してきました。」

IARシステムズ(スウェーデン)のプロダクト・ディレクタであるMats Ullström氏は、次のように述べています。「当社は、ARMのCortexプロセッサ・ファミリにCortex-M1プロセッサが追加されることを喜ばしく思います。IARのARM対応エンベデッド・ワークベンチは、高度な最適化とインテリジェントなワークフローを兼ね備え、長年、ARM技術を搭載したマイクロコントローラを支えてきました。今度はCortex-M1プロセッサに対するサポートを加えることで、ARMとの関係を継続していくことをうれしく思います。」

米メンター・グラフィックス社のデザイン・クリエーション&シンセシス部門担当ジェネラル・マネージャであるSimon Bloch氏は、次のように述べています。「メンター・グラフィックスは、ARMとの長年にわたる関係を生かし、デザイン・アセンブリ、組み込みソフトウェア・ツールセット、最近ではPrecision Synthesis for FPGAデバイスなど、複数のプラグアンドプレイ式設計ソリューションでCortex-M1プロセッサの発表をサポートすることができました。ベンダに依存しないにこれらの製品群により、設計者は自由にFPGAデバイスを選択し、ARM Cortex-M1プロセッサ搭載設計を実装することができます。」

米Micrium社の社長であるJean Labrosse氏は、次のように述べています。「MicriumのC/OS-II RTOSは、ARM Cortex-M3プロセッサに対応する最初のRTOSでした。Cortex-M1プロセッサは、ロイヤリティ無償で信頼性と安定性の高いuC/OS-II RTOSを実行するARMアーキテクチャのすばらしい性能をFPGAユーザに提供します。」

米Synplicity社のマーケティング担当上席副社長であるAndy Haines氏は、次のように述べています。「Cortex-M1プロセッサは、ARM Cortexファミリのインテリジェント・プロセッサに対応して提供されている幅広いソフトウェア開発環境、オペレーティング・システム、アプリケーションを有利に生かすことができます。当社は、この新しいソリューションが、現在のFPGA設計者にとって有力なアーキテクチャ選択肢となると確信しています。ARMとSynplicityは、Cortex-M1プロセッサにおいて最初から緊密に協力し、当社の幅広いFPGA実装製品が新しいプロセッサを使用する設計者にとって最善の結果を提供するよう配慮してきました。」


ARM社概要
ARMは、ワイヤレス、ネットワーク、デジタル家電、画像、自動車、セキュリティ、そしてストレージ機器といった高度なデジタル製品のコアとなる技術をデザインしています。ARMが提供する総合的な製品・IP(知的財産)には、16/32 ビット組込みRISC マイクロプロセッサ、データエンジン、グラフィック プロセッサ、デジタルライブラリ、組み込みメモリ、ペリフェラル、ソフトウェア、開発ツールならびにアナログ機能や高速インタフェース製品が含まれます。 ARM は、ARMの幅広いパートナーコミュニティと共に、信頼性の高い製品を迅速に市場へ投入するためのトータルシステムソリューションを、大手エレクトロニクス企業に提供しています。ARMについて詳しくは当社Webサイトをご覧ください。(http://www.jp.arm.com/

ARM Connected Community概要
ARM Connected Communityは、約400の企業からなる世界的なネットワークで、ARMアーキテクチャベースの製品を開発するために必要な、システム設計から量産および消費までをカバーした完全なソリューションを提供しています。ARMは、販売促進プログラムや、お客様によりよいソリューションを提供するためのメンバー間のネットワーキングの機会など、さまざまなマーケティングプログラムを提供しています。ARM Connected Communityについて詳しくはWebサイトをご覧ください。http://www.arm.com/community 

※ARM、Thumb、RealView、PrimeCellとARM7TDMIはARM社の登録商標です。CortexとARM7はARM社の商標です。その他のブランドあるいは製品名は全て、それぞれのホールダーの所有物です。「ARM」とは、ARM Holdings plc、その事業会社であるARM Limited、各地域の子会社であるARM INC.、ARM KK、ARM Korea Ltd.、ARM Taiwan、ARM France SAS、ARM Consulting (Shanghai) Co.Ltd.、ARM Belgium N.V.、AXYS Design Automation Inc、AXYS GmbH、ARM Embedded Solutions Pvt. Ltd.、ARM Physical IP, Inc. およびARM Norway, AS の全部または一部を意味します。



<お問い合わせ先>

アーム株式会社 マーケティングコミュニケーション 
飯塚 聖子
TEL:045-477-3117 FAX:045-477-5261


テキスト100ジャパン㈱(アーム㈱PR代理店) 
秋澤 知子、上野 素子
TEL:03-5210-1981     FAX:03-5210-2005
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[1]米ガートナー社「Forecast: ASIC/ASSP, FPGA/PLD and SLI/SOC Applications, Worldwide, 2002-2010 (4Q06 Update)」、John Barber、Bryan Lewis、2006年12月4日