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ARM、グラフィックス・スタックを構築し、Mali200、Mali55プロセッサを製品群に追加

12 February 2007

ARMのMaliプロセッサが、モバイル・ゲームや高度なユーザ・インタフェースで美しい2D/3Dグラフィックスを実現

英ARM社(本社:英国ケンブリッジ、日本法人:横浜市港北区、代表取締役社長:西嶋貴史、以下ARM)は、スペイン・バルセロナで開催された3GSM World Congressで、モバイル・マルチメディア・アプリケーション向けの2つのARM®Mali™グラフィックス・プロセッサ・ユニット(GPU)を発表しました。ARM Mali200™プロセッサは、スマートフォン、その他のハイエンド・ポータブル機器の次世代ゲームで、非常に美しい3Dグラフィックスを実現します。また、フットプリントの小さいARM Mali55™プロセッサは、低コストの携帯電話に高度な3Dグラフィックス機能を初めて搭載します。どちらのグラフィックス・プロセッサも、独自のレンダリング・アーキテクチャにより、最小限のメモリ帯域幅を使用し、バッテリ電力を節約しつつ、極めて小さなディスプレイからHDTV解像度にまで対応します。

ARMのセグメント・マーケティング担当副社長であるIan Drewは、次のように述べています。「現在のマルチメディア携帯電話は10年前のパソコンに匹敵します。今や家庭用ゲーム機並みの3Dグラフィックスが携帯電話を魅力的なゲーム・プラットフォームに変えつつあります。また、最近の技術革新は、ユーザ・インタフェースの使い方まで再定義しようとしています。当社は、ARM製品群にMaliプロセッサを加えることで、低コストの携帯電話からハイエンドのモバイル・マルチメディア機器まで幅広いハンドセットに対応する総合的な2D/3Dグラフィックス・ソリューションを提供し、製品化期間を短縮できることになりました。」

3Dグラフィックスがモバイル・ゲームを変革
英ジュニパー・リサーチ社は、モバイル・ゲーム市場の全世界の総売上高が2011年までに176億ドルに達し、今後6年間で570億ドル近い累積収益になると予測しています。この成長を支えているのは、モバイル・ハンドセットで提供されるコンテンツの魅力が全般的に増し、あらゆる年齢層の消費者の間で一般向けゲームとマニア向けゲームの両方の人気が高まっていることです。ゲームの開発者と発行者は、高度な2D/3Dグラフィックスにより、家庭用ゲーム機のタイトルをモバイル・プラットフォームに移植するだけでなく、「モバイル用」ゲーム、あるいは最先端のスマートフォン機能とネットワークを駆使して多人数で遊べるゲームを生み出す新しい可能性を得ることになります。

ARM Mali200プロセッサは、画像の輪郭線を滑らかにする4倍、16倍のフルスクリーン・アンチエイリアシング(FSAA)機能により、すばらしい2D/3Dグラフィックスを実現します。また、浮動小数点値を使って自然に生じる幅広いライト・バリューを表現するハイ・ダイナミック・レンジ(HDR)レンダリング機能により、リアルで鮮明なイメージを作ります。コンテンツ開発者は、OpenGL ES 2.0対応の完全にプログラム可能なシェーダを生かし、これまでにないレベルでレンダリング・パイプラインを制御することで、VGA以上の解像度と毎秒30フレーム以上の速度でPCや家庭用ゲーム機並みの効果を生み出すことができます。

その結果、消費者は、携帯電話、PDA、GPS機器の非常に小さい消費電力で高度な3Dゲームが楽しめるようになります。他のARM Maliプロセッサと同様に、Mali200グラフィックス・プロセッサも、タイル・ベースのレンダリングと従来のイミディエート・モード・レンダリングを併用する独自の技術で総ゲート数、実装面積、コストを抑え、メモリ帯域幅と消費電力も最小限に抑えます。

低コストの高機能型電話に適した高度なユーザ・インタフェース
ARM Mali55グラフィックス・プロセッサは、低コストの多機能型電話にグラフィックス・アクセラレーション機能を持たせることで、量産市場にも視覚的に美しいモバイル・ゲームとユーザ・インタフェースをもたらします。90nm汎用プロセスで実装面積1.4mm2未満のMali55プロセッサは、このクラスで世界最小のGPUであり、実装面積が最も重視される携帯電話にとって魅力的な選択肢です。また、最大16倍のフルスクリーン・アンチエイリアシング機能を備えているため、QVGA画面でVGAシステム並みのユーザ・インタフェースやゲームを実現します。さらにOpenGL ES v1.1、OpenVGに完全に適合することで、ARMのシリコン・パートナーの統合コストをさらに引き下げます。

ARMの総合的なグラフィックス・ソリューション
ARM Mali200、Mali55プロセッサは、2D/3Dグラフィックス向けのハードウェアIPであり、ARM Swerve Clientソフトウェアをはじめ、Javaベースの3Dグラフィックスに対応するARMの既存の組み込みソフトウェア・ソリューションによってサポートされています。無線(OTA)配信を想定して定義された高レベルのAPI、M3G 1.1(JSR-184)規格に基づくSwerve Clientソフトウェアは、シーメンス、モトローラ、サムスン電子、LGエレクトロニクスの量産型携帯電話に搭載され、3D Javaゲームの普及に貢献しています。機器メーカは、Swerve Clientソフトウェアと専用Maliプロセッサの組み合わせにより、既存のゲームとの互換性を維持しつつ、3Dゲームで鮮明で卓越したビジュアルを実現するハイエンド・プラットフォームをゲーム開発者に提供できます。

ARMのグラフィックス・ビジネス・ディベロップメント・マネージャであるBorgar Ljoslandは、次のように述べています。「トロンヘイムのチームは、ARMの一部となってわずか6カ月で、先週の業績発表に記載されているように、Maliプロセッサのライセンシを新たに2社獲得しました。Maliプロセッサ、そしてMaliプロセッサが対応する将来的なアプリケーションの有望さは、ライセンシの1社がモバイル分野、もう1社がセットトップ・ボックス分野にあることで実証されています。」

ARMは、ARM9™ファミリ、Cortex™-A8プロセッサなど従来のARMテクノロジー、それにAMBA® 3 AXI™インタコネクト、メモリ・コントローラ、ディスプレイ・ペリフェラルとともに、Maliグラフィックス・プロセッサをSoC設計者に提供できるという有利な立場にあります。設計者は、ARM Artisan® Metro™ライブラリを使って実装することにより、最小の消費電力で高性能な2D/3Dグラフィックスを実現するシリコンを設計できます。

提供時期
ARM Mali200、Mali55グラフィックス・プロセッサは、バルセロナで開催された3GSM World Congress(第1ホール、1C01ブース)で公開されました。また、ライセンスも供与も開始されています。ARMの組み込みグラフィックス・ソリューションの詳細は、http://www.arm.com/products/esd/multimediagraphics_home.htmlをご覧ください。

ARM社概要
ARMは、ワイヤレス、ネットワーク、デジタル家電、画像、自動車、セキュリティ、そしてストレージ機器といった高度なデジタル製品のコアとなる技術をデザインしています。ARMが提供する総合的な製品・IP(知的財産)には、16/32 ビット組込みRISC マイクロプロセッサ、データエンジン、グラフィック プロセッサ、デジタルライブラリ、組み込みメモリ、ペリフェラル、ソフトウェア、開発ツールならびにアナログ機能や高速インタフェース製品が含まれます。 ARM は、ARMの幅広いパートナーコミュニティと共に、信頼性の高い製品を迅速に市場へ投入するためのトータルシステムソリューションを、大手エレクトロニクス企業に提供しています。ARMについて詳しくは当社Webサイトをご覧ください。(http://www.jp.arm.com/

※ARM、Jazelle、TrustZoneとThumbはARM社の登録商標です。、Cortex と NEONはARM社の商標です。その他のブランドあるいは製品名は全て、それぞれのホールダーの所有物です。「ARM」とは、ARM Holdings plc、その事業会社であるARM Limited、各地域の子会社であるARM INC.、ARM KK、ARM Korea Ltd.、ARM Taiwan、ARM France SAS、ARM Consulting (Shanghai) Co.Ltd.、ARM Belgium N.V.、AXYS Design Automation Inc、AXYS GmbH、ARM Embedded Technologies Pvt. Ltd.、ARM Physical IP, Inc. およびARM Norway, AS の全部または一部を意味します。

<お問い合わせ先>

アーム株式会社 マーケティングコミュニケーション 
飯塚 聖子
TEL:045-477-3117 FAX:045-477-5261

テキスト100ジャパン㈱(アーム㈱PR代理店) 
秋澤 知子、上野 素子
TEL:03-5210-1981     FAX:03-5210-2005