英ARM社(本社:英国ケンブリッジ、日本法人:横浜市港北区、代表取締役社長:西嶋貴史、以下ARM)は、スペイン・バルセロナで開催された3GSM World Congressで、モバイル・マルチメディア・アプリケーション向けの2つのARM®Mali™グラフィックス・プロセッサ・ユニット(GPU)を発表しました。ARM Mali200™プロセッサは、スマートフォン、その他のハイエンド・ポータブル機器の次世代ゲームで、非常に美しい3Dグラフィックスを実現します。また、フットプリントの小さいARM Mali55™プロセッサは、低コストの携帯電話に高度な3Dグラフィックス機能を初めて搭載します。どちらのグラフィックス・プロセッサも、独自のレンダリング・アーキテクチャにより、最小限のメモリ帯域幅を使用し、バッテリ電力を節約しつつ、極めて小さなディスプレイからHDTV解像度にまで対応します。
ARM Mali200プロセッサは、画像の輪郭線を滑らかにする4倍、16倍のフルスクリーン・アンチエイリアシング(FSAA)機能により、すばらしい2D/3Dグラフィックスを実現します。また、浮動小数点値を使って自然に生じる幅広いライト・バリューを表現するハイ・ダイナミック・レンジ(HDR)レンダリング機能により、リアルで鮮明なイメージを作ります。コンテンツ開発者は、OpenGL ES 2.0対応の完全にプログラム可能なシェーダを生かし、これまでにないレベルでレンダリング・パイプラインを制御することで、VGA以上の解像度と毎秒30フレーム以上の速度でPCや家庭用ゲーム機並みの効果を生み出すことができます。
低コストの高機能型電話に適した高度なユーザ・インタフェース ARM Mali55グラフィックス・プロセッサは、低コストの多機能型電話にグラフィックス・アクセラレーション機能を持たせることで、量産市場にも視覚的に美しいモバイル・ゲームとユーザ・インタフェースをもたらします。90nm汎用プロセスで実装面積1.4mm2未満のMali55プロセッサは、このクラスで世界最小のGPUであり、実装面積が最も重視される携帯電話にとって魅力的な選択肢です。また、最大16倍のフルスクリーン・アンチエイリアシング機能を備えているため、QVGA画面でVGAシステム並みのユーザ・インタフェースやゲームを実現します。さらにOpenGL ES v1.1、OpenVGに完全に適合することで、ARMのシリコン・パートナーの統合コストをさらに引き下げます。
ARMの総合的なグラフィックス・ソリューション ARM Mali200、Mali55プロセッサは、2D/3Dグラフィックス向けのハードウェアIPであり、ARM Swerve Clientソフトウェアをはじめ、Javaベースの3Dグラフィックスに対応するARMの既存の組み込みソフトウェア・ソリューションによってサポートされています。無線(OTA)配信を想定して定義された高レベルのAPI、M3G 1.1(JSR-184)規格に基づくSwerve Clientソフトウェアは、シーメンス、モトローラ、サムスン電子、LGエレクトロニクスの量産型携帯電話に搭載され、3D Javaゲームの普及に貢献しています。機器メーカは、Swerve Clientソフトウェアと専用Maliプロセッサの組み合わせにより、既存のゲームとの互換性を維持しつつ、3Dゲームで鮮明で卓越したビジュアルを実現するハイエンド・プラットフォームをゲーム開発者に提供できます。